お似合いカップルの模範【沖田総悟】

263 ページ27

.





銀時｢ーーーあ、｣


沖田｢どうしたんで？旦那。｣


銀時｢い、いや、何でもねェよ。｣


沖田｢ふーん、そうですかィ。んじゃ、残り時間も少なくなってきたとこですし、俺ァアッチ探してきまさァ。｣


銀時｢お、おう！｣


銀時(ああああああったァァァァ!!イースター・エッグ見つけたァァァ!!!あの女なんつー所に隠してんだよ！なんで鳥の巣に紛れ込ませてんだよ！天才か!!!

落ち着けよ俺、大丈夫か俺。···ふぅー···と、取り敢えず、見つけた事は総一郎君にバレねェようにしねェとな···。)


総一郎君が歩いていく背中が角を曲がった事で見えなくなるのを確認すると、忍び足で結構な高さのあるその木に近づいた。


再度後ろを確認し、木に足をかけて登ろうと···

沖田｢あれれ？旦那？｣


銀時｢おぶのだならば!!そ、そそそそ総一郎君?!!向こう行ったんじゃ···｣


沖田｢旦那があまりに挙動不審でしたんでね。もしかしたら、と思ったら·····どうやらビンゴみてェですねィ。｣


銀時｢はっ、隣からかっさらおうってか。随分と卑怯な事するじゃねェか。｣


沖田｢卑怯な大人の鏡がよく言いやすね。｣


銀時｢ごふっ！｣


沖田｢ーーーそれに、人が汗水垂らして築き上げたモン横取りすんのが楽しいんじゃねェですかィ。｣


ニッコリと笑いながらそう言った沖田くん。見た目は好青年そのものなのだが中身はとんだ薄汚れたクソだった。ーーーコイツ、将来ろくな大人になんねーよ。


沖田｢ンじゃ、Aと１日ヤリたい放題券は俺が貰いやすね。｣


銀時｢なんか違う気がする。｣



.

264↑→←261

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す