呪われた少女は花に触れたい。【ヒロアカ】 (ページ2)

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空高くページ2

『行ってきます。』

冬美「1人で大丈夫?やっぱり夏くんか私がついて行った方が良いんじゃ、」

『大丈夫だよ、冬美姉さん。』

冬美「そう、?」

『うん。』

今日は私の面接がある日だ。

私は特待生として推薦ではなく
雄英へ入学することになった。

そして今日は先生方を相手に
個性の詳しい扱い方、内容、

その他色々なことを説明しなければならない。

『じゃあ行ってきます!』

外に出れば日差しが眩しかった。

…外は好きじゃないけど。
ここに来て10年間。

私は数える程しか外に出なかった。

学校は父さんが家庭教師を手配してくれたり、
色々とお世話になった。

雪のように白い肌に、白銀の毛髪。
黒曜石を埋め込んだかのような黒い瞳。

ほんのり桃色に染った頬。

りんごのように紅い唇は薄く、

鼻はすっと通った綺麗な顔立ちをしていた。

そしてその手には、もう春だと言うのに手袋をしていた。

ミディアムの髪が風に靡いて覗かせた耳には、

無数のピアス。

どれも彼女の個性を抑え込むものだった。