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呪いの子 ページ1

彼女は齢15の幼い女の子だった。


名前は氷叢(ひむら)A。
両親を個性事故により失い、
今はNo.2ヒーローのエンデヴァーの家で育てられていた。




両親を亡くしたのはまだ5つの頃。
両親の顔は覚えておらず、写真で見ただけの人だった。






父「Aはいるか。」

『はい、ここにいます。』



Aは父に呼ばれ部屋の扉を開けた。






父「雄英からお前に書類が届いた。
…よく見ておけ。焦凍は推薦で受けさせる。」

『ふふ、お父様は私に良く気を使ってくださいますね。
言われなくても分かっていますよ。
雄英から私の身元引き受け願いでしょう?』



父「ああ、お前はヒーロー科に行ってもらう。
俺を含め上で決められた話だ。」



『はい。』





…そんな風に気を使えるのなら私だけじゃなくて
焦凍や姉さん達に気を使ってくれても良いのに、、

不器用な人、





それでも、どん底にいた私を救ってくれたヒーローだから。

私を今日まで育ててくれた恩人だから、





『私、ヒーローになってお父さんのサイドキックになります!』



父「…お前は焦凍のそばであの子を支えてくれ」


どうしてその気持ちを、伝えないのかな。










まあ、私が言って解決できるほどこの話は軽くはない。

私が勝手に割り込んでいい話じゃない。






『雄英でちゃんと個性の扱い方を学んできますね。』

父「無理はしなくていい。」








血の繋がりがないからこその優しさ。







こんな個性(呪い)で、誰かを救うだなんて、

馬鹿げている。

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作者名:ナタデココ | 作成日時:2022年5月31日 21時

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