盾 ページ44
八代side
今日はSideMの収録日。同じユニットのメンバーである宗悟と雄馬も一緒。
収録現場に入る時間まで、3人で廊下をうろうろしていると目の前に見覚えのある女の子を見つけた。いや、あの子は間違いない。
雄馬「あれ、Aちゃ」
八代「Aちゃ〜ん!」
雄馬「おい」
雄馬の言葉を被せて一目散にAちゃんに駆け寄ると、振り向いた彼女は相変わらず嫌そうな顔をしている。
「うっわ、八代くん」
八代「第一声それ?」
「お、内田くんと仲村くんもいる」
仲村「やっほ」
雄馬「なんかの収録?」
俺の後ろにいた宗悟と雄馬に気がついて、俺の体からひょっこりと顔を覗かして手を振っているAちゃん。くそぅズルい、俺には手を振るどころか嫌な顔されたのに。
「ん〜、言っていいのかな」
雄馬「えぇ何々、気になるじゃん」
きっとまだ公式から発信されてない仕事なのだろう。Aちゃんは若干秘密主義なところあるから分からないけど。
仲村「俺らの仲だろ!言っちゃいなよ〜」
「わっ」
八代「だーーっ!!ちょっと!!Aちゃんと肩組むな!!」
うーんと悩むAちゃんにいきなり肩を組んだ宗悟を思い切り引き剥がす。何してくれてんだ。
俺だってAちゃんと肩を組みたいのに!
「八代くんに肩組まれるよりマシ」
仲村「俺の勝ち」
八代「なんで俺こんなに嫌われてんの?」
何かしたか俺…?相変わらずの塩対応にしょげると、雄馬が背中をさすってきた。慰めならいらない、惨めになるだろ。
雄馬「まぁAちゃんは素直になれないだけだもんね」
え?
……素直になれないだけ!?
思わぬ雄馬の言葉に「えっ!?」と叫んだと同時にAちゃんの顔を見ると、”やってくれたなコイツ”という目で雄馬を睨んでいた。
なに?つまりAちゃんは俺のこと嫌ってないってこと?
俺と目が合うと、だんだん頬を赤く染めるAちゃん。
「え、あ、いやちが」
八代「……かんわぁいいなぁ〜〜!!」
「ギャーーッ!!」
思い切り飛びついて、ぎゅうぎゅうと抱きしめる。
Aちゃんって意外と背が高いな?あとなんか割とがっしりしてるというかなんというか。
違和感を感じ、Aちゃんに顔を向けると
八代「あれ!?なんで宗悟!?」
仲村「離れろよ!お前とハグする趣味はない!」
八代「俺もないわ!!」
Aちゃんは宗悟を盾にして逃げたらしい。
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名無し - 更新ありがたやー!!! (5月6日 11時) (レス) @page50 id: 5d4eebdee6 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - ありがたい…今まで通り夢主大好きな梅原さんをよろしくお願いします (4月8日 0時) (レス) @page49 id: 5d4eebdee6 (このIDを非表示/違反報告)
彩弥 Ayami(プロフ) - いつも読ませていただいてます!!良平さん最推しなので良平さん登場させていただけるの嬉しいです!!! (3月16日 17時) (レス) id: 0161f172e7 (このIDを非表示/違反報告)
えりちゃん - 八代くん出してくれるの嬉しいです! (1月24日 0時) (レス) id: f4342f2c6a (このIDを非表示/違反報告)
キジ(プロフ) - コメント失礼します!千晃くんの小説少ない中、最高のきゅんきゅんエピソードばかりで愛読してます🥹 (12月5日 17時) (レス) id: 69c00db8f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ナゴミ | 作成日時:2023年8月25日 21時