◯◯系男子のきみ。 (ページ3)

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サドデレ系男子ユンギさんのお話ページ3

サドデレ系男子

人をイジめるのが好き。ドS。

好意を持った対象全てにその嗜虐的嗜好は向けられることが多い。

今日は土曜日。

保育士である彼女とたまたま休みがかぶり、デートをすることになった日です。

目覚めてからずっとユンギさんは嬉しそうにしています。

ちなみに待ち合わせは12:00。

デート先は巷で有名なとある水族館です。

楽しみで早く起きちゃったユンギさん。

まだ9:00です。

いそいそと支度をし、

9:20には支度をし終わってしまいました。

「(さて、どうすっか‥)」

と、次にやることを考えてるうちに

どういうわけか

「(とりあえずまだ寝ているであろう彼女のお家に行こう)」

と

ユンギさんは思いました。

早く会いたい、

なんてらしくないことを考えながら。

がちゃり

合鍵を使って玄関を開き、行きなれたアパートの中に入ります。

もう9:30なのに物音ひとつしません。

「(起きてたら起きてたで良かったんだけどな)」

ちょっと残念そうな顔をして

そのまま奥の部屋へ進むと

「‥‥‥」

すぅすぅ寝ているあなたを見つけました。

開いた口からよだれが出ている、スッピンの彼女。

その幼さがとても可愛らしいです。

そして、この幼さい純粋な寝顔をみて

ユンギさんはこう思いました。

「(イジめてぇなぁ‥)」

と。

普通はこんなにいい寝顔を見て

イジめてやりたいなんて思わないでしょうが

ユンギさんは違います。

そこからそぉっと

ユンギさんは行動にでます。

かちゃり、かちゃり

と寝室にある時計の針を全て

13:30の時刻を指すようにしました。

デートの待ち合わせ時間は12:00。

つまり、まぁそういうことです。

時間にきびしいAさん。

ユンギさんがデートや約束の時間に遅れるといつも頬を膨らまします。

そんな自分が約束よりも1時間半も遅れる

なんて知ったらどんな顔をするのだろうと思いました。