わたしの彼氏とわたしのお兄ちゃん (ページ29)

今日:24 hit、昨日:4 hit、合計:39,793 hit

29 ページ29

_____ 3年後。

A「龍我！起きて！」

龍我「もうちょっと…」

A「毎日こうやって叩き起こすの体力使うんだからね！？」

大学1年生になったわたしたち。

経済学部に通う龍我と、
理学部に通うわたし。

1年後期になってから
大学の近くで同棲を始めた。

毎日龍我のお世話係を
それなりに楽しんでいる。

お兄ちゃんはというと、
今年の1月の誕生日で成人を迎えた。

そして、
国内有数の有名大学への進学を決め、
後期試験を終えた今、
短期の海外留学をしている。

ちなみに飛貴くんも一緒。

毎日2人の写真がお兄ちゃんから送られてくる。

A「夫婦かって」

龍我「那須と浮所？」

A「そ」

龍我「俺らも負けてらんないね！今夜、する？」

A「バ、バカ！」

ちょっと大人になった龍我と
昔と大して変わらないわたし。

龍我「A、花瓶にお水入れないと」

A「後からやってとくね」

龍我「俺やるよ、それくらいできるもん」

ダイニングテーブルの真中に
置かれる白い綺麗なかすみ草。

龍我と付き合い始めて4年。

まだまだしたいことはたくさんある。

A「龍我、行くよ」

龍我、これからもよろしくね。

龍我「行こう！」

扉を開け、私たちは
明るい未来へと飛び立った。