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龍我「いーじゃん！別に初めてじゃないし」
A「そうだけど…自分ちで彼氏とキスするなんて思ってなかったーーーーっ」
きっと今のわたしの顔は
りんごよりもトマトよりも
真っ赤だと思う。
恥ずかしくて
龍我の肩に顔を隠していると、
龍我「別にその後もしていいけど？」
A「前までの龍我はそんな簡単にそういうこと言わなかったよね！？」
龍我「だ〜って大昇がチャンスって言うんだもん」
A「大昇くん…」
.
大昇《 龍我、今から2人だろ？チャンスじゃん 》
龍我《 なんの？ 》
大昇《 あんなことやこんなこと 》
龍我《 …………、………！？ 》
大昇《 ま、頑張れ〜 》
.
龍我「ってわけ」
その流れ、
普通本人に言わないよ、龍我くん。
A「お父さんいつ帰ってくるかわかんないし今日はダメ、お兄ちゃんだってきちゃうかもしれないし…」
龍我「いつならいいの？」
A「……へ？」
龍我「逆にいつならいいの？」
A「いつって…」
龍我「俺はいつでもその気になればできちゃうもん、別に知らないわけじゃないし」
中3の1月に付き合い始めて、
高校2年生になったわたしの彼氏。
想像以上に成長して
“雄”になっているように感じた。
龍我「ま、ちょっと緊張しちゃうけど！恥ずかしいし！！」
A「どっちよ…」
けど、成長せずそのまま
変わっていない可愛い部分もあって、
龍我「ね〜Aさっきのケーキのあまり食べてもいい？」
A「いいよ」
急にドキドキさせてきたかと思えば
いつも通りの龍我に戻っていて、
これからも振り回されそう………。
龍我「いちご多いの食べてもいい？」
A「いいよ」
龍我「やった！」
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作者名：のん.
| 作成日時：2018年12月15日 1時
