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龍我「違うクラスだったらどうしよう」
A「同じ学校なんだからいいじゃん、お兄ちゃんと違って」
龍我「那須は那須でも那須Aだもん」
“ 違うクラスだったら ”
って思うと悲しくなるらしく、
龍我の肩はいつもよりも下がり気味。
だからか、体も小さくなったように見える。
龍我「あーあ、もう学校着いちゃう」
A「早く学校に行こうって行ったの龍我でしよ？」
龍我「そうだけどさぁ」
まっすぐ歩いた先には
学校の校門が見えている。
龍我「あー着いちゃう」
A「残念ながら
もう着いちゃったね」
クラス発表されているのは生徒玄関。
すぐそこだから
龍我か余計にヤダヤダ言っていて
それに、生徒玄関はすでに
たくさんの人で溢れかえっていて。
A「龍我身長活かして見てきてよ」
龍我「え〜」
A「お願いします」
龍我「Aのためなら仕方ない！
………佐藤！龍我じゃない。
………佐藤りゅ、佐藤りゅ…あった！」
学年に佐藤は3人。
初めは1人目の佐藤さんと間違えたらしい。
龍我「な、な、なー、なー………那須！」
学年に那須は1人。
誰かと苗字が被ったことは
今までにない。
小学生の時に、お兄ちゃんがいただけ。
A「どうだった！」
龍我「俺文理混合のD組！」
A「わたしは！？」
龍我「それが…」
嘘をつけない性格の龍我。
だから“それが…”の意味はすぐにわかった。
A「そっかぁ…」
龍我「D組！」
A「………………………へ？」
龍我「俺もAもD組〜！」
そう言って龍我はわたしを
ぎゅっと抱きしめた。
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作者名：のん.
| 作成日時：2018年12月15日 1時
