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『なんだ、You、女の子だったのか』
「おじいちゃん、わたし、ゆうってなまえじゃないよ？」
当時、英語も理解不能でした。しかし、この後の発言は、小学生の私でも、解るほどの爆弾発言を落としたのです。
『Youのダンスは人を惹きつけるものがある。大きい世界に出ないともったいない。男の子にならないか？』
「おとこのこ？わたし、おんなのこだよ？」
『そうだ。知ってるよ。でも、Youは今のところショートだし、見間違われてもまだおかしくないよ。お父さんとお母さんに僕のことを教えてね』
それから、インストラクターさんに『この子の親御さんの連絡先を教えてくれ』と言ったそうです。
みんな、目がまんまるになっていました。
私も、まんまるになっていました。
あの怖いお兄さんは、『ですが…』と難しい顔をして、インストラクターさんも、『それはちょっと…』と言っていました。
そして、私のお父さん、お母さんは、これまでに見たことない、険しい顔をしていました。
『A、踊ることは好き？』
ある日、お父さんにこう聞かれました。
「うん！だいすき！」
『なら、ジャニーズに入りなさい。そこに入れば、たくさん踊れるはずさ』
お母さんは、泣いていました。
男の子だらけの世界に娘がポツンと入ることが悲しいのか、それとも、自分が好きなジャニーズになって有名になることを感じたのか。
いいえ。私は知っています。
当時、私の家はお金がなかったのです。
ダンススクールは習い事ですから、大金をはらい、大きな建物での発表会には出演料も掛かりました。
ジャニーズなら、無料でレッスンが受けて、その上お給料も出る。
お母さんは、その情けなさに泣いたのでしょう。
けれど、私のジャニーズ人生は、泣いてなんかいませんでした。むしろ、笑顔でしたから。
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ぷむに(プロフ) - 深。さん» コメントありがとうございます！とっても面白かったと言って下さり光栄です( ; _ ; )続編は検討します…！ (2022年1月13日 22時) (
レス) @page30 id: cbc656dd8c (このIDを非表示/違反報告)
深。 - 続編楽しみにしてます。とっても面白かったです。 (2022年1月1日 14時) (レス) @page27 id: 277af71faa (このIDを非表示/違反報告)
ぷむに(プロフ) - そぴさん» コメントありがとうございます！豊田くんは後に登場します！ネタバレになってしまうのでこれ以上は言えませんが、不愉快な気持ちにさせてしまい申し訳ございませんでした。 (2021年11月27日 20時) (レス) id: cbc656dd8c (このIDを非表示/違反報告)
そぴ(プロフ) - 豊田陸人は含まれない物語なのですか？ (2021年11月27日 20時) (レス) @page10 id: a729ec728b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぷむに | 作成日時：2021年11月27日 17時
