迷い ページ25
その夜、私は頭の中がいっぱいですぐに寝た
朝起きてスマホを見るとLINEが三通
1つは綾音
"明日学校で！"
2つ目は相良先輩
"本当にごめん、でも、好きなのはほんとだから"
3つ目は八島
"明日も迎えに行くから"
ついこの前まで愛香ちゃんと付き合ってたのに
何言ってるんだって思うけど
好きと言われると相良先輩が好きだった自分を思い出す
まだ好きなんじゃないかとも思ってしまう
でもそんな自分が嫌いだ
八島のときも相良先輩のときもそう
私は自分の意思で相手を好きになっているのではなく
周りの影響を受けている
やっぱり私の好きは本当の好きではないのかもしれない
怪我をしてから八島に
送ってもらったり迎えにきてもらったりしているが
もうやめよう
私は八島に
"もう足もほぼ治ってるし一人で大丈夫"
とLINEを送った
落ち着こうと思っても
自分の曖昧な気持ちにイライラし
どんどん自分が嫌いになる
真っ黒に染まっていく
1番酷いことしてるのは私だ…
(母)Aーー？！まだ準備しなくていいのー？
はっ
いつの間にかまた寝ていたみたいだ
(A)ありがとうー！今行くー！
遠くのお母さんに返事をし
急いで身支度を済ませた
(A)いってきまーす
(母)はーい、いってらっしゃい！
まだ気持ちの整理ができてない
このまま学校に行くのもどうかと思うけど
お母さんに心配をかけたくない
ああ、自分が嫌い
今あるのはそれだけだ
でも
玄関を出て驚いた
その人を見た瞬間
今悩んでいたことが嘘のように
その人のことしか考えていなかった
この人だって思った………
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作者名：朱華音 | 作成日時：2019年3月4日 18時
