色柱は男好き。ー弐ー【鬼滅の刃】

男好き84 ページ39

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私の顔を見るなり、ますます表情が険しくなる。



「別にてめぇに用があるわけじゃねぇんだよ」



彼はそれだけ言うと、再び門に向き直った、

と、言うより…中を見渡している？






『私は構わないんですが……その、

あまり獲物を探す様な目で中を覗かれては…


屋敷の者が怯えてしまいます』


屋敷に居る使用人の方や隠の方が、何事だ、と

顔を強張らせて此方を窺っている。



私がそう言うと、


面倒くせぇ…まず何で俺がこんな事してんだよ……と、

何やら愚痴をこぼす。






「おい色柱、」

『はい、何ですか？』




彼は少し附きがちになり、口を開いた。



「あの、…隠の女は何処に居んだ、」


『あの、……とは？』


あぁったく！！と、頭を掻いて大声を上げる不死川さん。






「隠の癖に、柱に対して突っかかってきたり…
生意気な口叩いたり…何かと余裕な雰囲気醸し出して…くっそｯ！、とにかく勘に触る奴だよ！！」


だが、笑った顔はまぁまぁ良い、かもしんねぇ、
と付け足す。




『え…、』


もしかして、それ、私ではないですかね？



怒りながらも恥ずかしがっている様な顔をみせる不死川さんを見て、


私は何とも言えない、くすぐったい気持ちが込み上げてきた。

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