検索窓
今日:3 hit、昨日:12 hit、合計:663,255 hit

男好き53 ページ8

.



不死川さんは歩きながら今回の用件について色々と話してくれた。



それらをまとめると、



『では、その後処理を我々がすればいいのですね』


「おう、頼むぜ」



鬼との戦いで周囲の家屋を大分破損してしまったらしく、その処理を、という事だった。






通常では鴉に頼んで此方に伝えるのだが、



どうやら数日前の任務で負傷し、飛ぶのが辛そだったらしく、

自ら屋敷付近まで戻って来たと言う。




そういう気遣いとか、意外と優しいんだよね、不死川さんって。



いつもはあんなに喚いてるのに…

人間に対してよりも動物に対してのほうが素直になれるのかな。


そう考えると何だかおかしくなって、思わず笑いが溢れた。




「…てめぇ何笑ってんだよ」

そんな私を不審に思った不死川さんは私を睨んだ。


『何でもありませんよ。

強いていえば……可愛らしい方だな、と』



何で挑発しちゃうかな、私。


自分でも分からないが、何故か彼を見ているとからかいたくなったのだ。



予想もしない言葉が私の口から出た事で、口を開けたまま呆然と私を見る不死川さん。





『そんな表情もなさるんですね、ますます可愛らしいです』


追い打ちをかけるよう言うと、きまりが悪くなったのか、恥ずかしそうにそっぽを向く。



不死川さんって、こんなにも表情が豊かだったのか。


やっぱり話してみないと分からないものだねー。








「てめぇは何だか、気持ち悪ぃ奴だな」


『えー、始めて言われましたよ』

少しショックです、と続ける。





「普通は柱相手にこんな事言わねぇだろ」

『そうですかね』


まぁ大体の隠の方は柱の事をある意味鬼よりも恐れているからなあ。



「それに…」


不死川さんの話に耳を傾ける。









「俺の目を見て話す奴はてめぇが初めてだ」





___


文字数〜

男好き54→←男好き52



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (585 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1921人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

匿名 - 濃ゆいって方言ですか? (2019年12月26日 23時) (レス) id: e1da86b5ff (このIDを非表示/違反報告)
麗優(プロフ) - ほんとですよね笑 無敵だけどいい迷惑ですね。はい、よろしくお願いします! (2019年12月22日 22時) (レス) id: 114271c2f5 (このIDを非表示/違反報告)
伊織(プロフ) - 猫まんまさん» あ、そうなんですか(笑)教えていただいてありがとうございます! (2019年12月22日 22時) (レス) id: 3a359f279c (このIDを非表示/違反報告)
伊織(プロフ) - 麗優さん» 何で職場なんですかね、、ほんとあれは無敵スキルですよね、、これからもよろしくお願いします! (2019年12月22日 22時) (レス) id: 3a359f279c (このIDを非表示/違反報告)
猫まんま(プロフ) - 伊織さん» あっ。でも、そのグループ解散しちゃって…。 (2019年12月22日 22時) (レス) id: a02a4587d8 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:伊織 | 作成日時:2019年12月4日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。