・ ページ39
.
｢あっ、大丈夫でしたか。 お任せしてしまいすみません｣
｢この方は大丈夫ですよ。 ご主人は気の毒ですが拘束して地下牢に｣
｢……人の怪我の手当てをしてつらくないですか？｣
炭治郎が女性に質問を投げかけると少年が炭治郎の胸元を殴る。
｢鬼の俺たちが血肉の匂いに涎を垂らして耐えながら人間の治療をしているとでも？｣
｢よしなさい。 なぜ暴力を振るうの。
名乗っていませんでしたね。 私は
そう呼ばれた愈史郎は、此方を睨んでいた
二人は無理だろうな、と思っていた
｢つらくはないですよ。 普通の鬼よりかなり楽かと思います。私は、私の体を随分弄っていますから、鬼舞辻の呪いも外しています｣
『………って、お二人共鬼、なんですか？』
「そんなことも分からないのか？」
「よしなさい。」
｢人を喰らうことなく暮らしていけるようにしました。 人の血を少量飲むだけで事足りる｣
炭治郎たちが案内された居間で珠世さんは話を続ける
｢血を？ それは………｣
｢不快に思われるかもしれませんが、金銭に余裕の無い方から輸血と称して血を買っています。
勿論、彼らの体に支障が出ない量です｣
｢愈史郎はもっと少量の血で足ります。 この子は私が鬼にしました｣
鬼舞辻無惨以外の人物が人を鬼にすると聞き、驚く二人。
｢えっ、あなたがですか！？ でも…えっ？｣
｢そうですね。 鬼舞辻以外は鬼を増やすことができないとされている、それは概ね正しいです。
二百年以上かかって鬼にできたのは愈史郎ただ一人ですから｣
｢二百年以上かかって鬼にできたのは愈史郎ただ一人ですから！？ 珠世さんは何歳ですか！？｣
配慮に欠けた炭治郎のその言葉に、愈史郎とAは云った
『炭治郎！そういうのは言っちゃダメなんだよ！』
｢女性に歳を聞くな無礼者！！｣
「愈史郎！次に殴ったら許しませんよ」
「はい！」
嬉しそうに愈史郎は返事をする。多分、反省はしていないと思われる
｢一つ…誤解をしないでほしいのですが私は鬼を増やそうとはしていません
不治の病や怪我などを負って余命幾許もないそんな人にしかその処置はしません
その時は必ず本人に鬼となっても生き永らえたいか訊ねてからします｣
炭治郎は、匂いを嗅ぐ
そしてAの方を向いて頷く
『「珠世さん 鬼になってしまった人を治す方法はありますか？」』
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 304人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まゆ - すっごく炭治郎に愛されて、小説でもとっても幸せでしたっ✨ありがとうございます！ (3月20日 18時) (
レス) @page38 id: 9ae85ba93f (このIDを非表示/違反報告)
琴音 - めちゃくちゃ、キュンキュンしました！ありがとうございました🙇 (2022年3月30日 15時) (レス) id: 65eb06c570 (このIDを非表示/違反報告)
舞。(プロフ) - Pさん» 台風大丈夫でしたよ(^^; 頑張って更新するのでよろしくお願いします^^ (2019年10月14日 11時) (レス) id: 42a689ad41 (このIDを非表示/違反報告)
P - 台風大丈夫ですか？私のところは被害はあまりないんですけど……。自分のペースで頑張って下さい！！ (2019年10月14日 8時) (レス) id: aa3bc5380b (このIDを非表示/違反報告)
舞。(プロフ) - めでぃさん» コメントありがとうございます！意見有難うございます〜^^ (2019年10月12日 11時) (レス) id: 42a689ad41 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：舞。 | 作成日時：2019年10月4日 22時
