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五十七話 対面。マフィア首領 ページ9

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「__鴎外殿。連れてきたぞ」



尾崎がそう言って、扉をノックする。

__だが、返事がない。

『_留守でしょうか』

「__はぁ。全く鴎外殿は___」

呆れたように、溜息を吐いた尾崎に疑問符を浮かべていると、周りの警備の黒服も「あぁまたか。」なんてボヤいている。

え?これいつもなの?と困惑していると、尾崎が痺れを切らして開けた

その先には____


「ほら、エリスちゃん!もうすぐで会いたかった萩原君が来るんだから!」

「いやよ!このままでいいわ!抑、さっき会ったわ!」

「え?!いつの間に?!」

服を着ていない、先程の少女__エリスと、マフィアの首領らしき中年の人物が服を持って少女に詰め寄っていた

『__??』

「鴎外殿。連れてきたぞ」

怒りを孕んだ声で、尾崎は云った

その時、二人がこちらを見る。

「ほら!!来ちゃったじゃないリンタロウ!!」

この時、全てを悟った。彼は″森鴎外″__そして、エリスは森鴎外が書いた舞姫に出てくる登場人物だった。

「__おや。」

森が間の抜けた声を出すと、エリスはそれを睨んで服を掴んで別室に入っていった


窓のシャッターが閉じられ、壁に掛けられたランプが点灯する。
いつの間にか尾崎は扉の前に立ち、森とAは椅子に座っていた。


「____さて、最後は強引な形となってしまったのは此方の落ち度だったね。申し訳ないよ。中原君から聞いているだろうけど__君を撃った部下は処罰を下した。」


『___それはもう構いません。__では、本題に入りましょう。ポートマフィア首領殿』


「__自己紹介をしようか。私の名前は森鴎外。言った通り、ポートマフィアの首領をしている。」

『_萩原Aと申します___異能力を所持する、武装探偵社社員です』


お互いの視線が、交差する



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作者名:舞。 | 作成日時:2019年10月31日 21時

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