八十話 盾は、剣に ページ32
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仲間を助けるために、剣を握れ
力を貸すから、仲間を助けなさい
『____異能力___『月に吠える』』
盾は、剣に変わり
仲間を守る力となる
敦を壁に張りつけようとした尾崎の異能を、Aが切り刻んだ
「なっ__?!」
それに油断を取られた尾崎は、鏡花から目を離す
その瞬間、鏡花は尾崎の携帯を盗った
「明るい世界を見た。知らなかった頃には戻れない」
「…それを使うな鏡花。使えばそなたは」
鏡花とAの目が合う。
決意は、固まった。
「夜叉白雪、私の敵を倒して!!」
戦う決意を叫ぶ。
尾崎は切り刻まれた自らの異能をすぐに召喚する。
「__『金色夜叉』」
夜叉と夜叉がぶつかり合う
金色夜叉__尾崎紅葉の未完小説
夜叉がぶつかり合うその下で、尾崎と鏡花もまた刀を交わらせる
「…のう鏡花や。そなたの気持ち…判らぬでもない」
紅葉は切なげに鏡花に諭す。
闇に咲く花は光の下では生きられない。
光に焼き殺されるだけだと。
「何故わっちに判るか?
簡単じゃ、何故ならかつて… 同じく光に焦がれ、焼かれて落ちた女が居った故」
あの人は、かつて光に焦がれた人なんだとその時思う。
それと同時にAは自らの手に握られた剣を見る
私の異能は、これなのだろうか
″君の異能力は、本当に防御型の異能かい?″
森に言われた言葉にハッとする。でも本当にこれが私の異能なら、なぜ彼は___
その時肺が少しチクリとした。その途端咳がなんども繰り返す
『ごほっ__くっ__』
夜叉白雪の振り上げた一撃が金色夜叉に受け止められる。
尾崎は云った、鏡花の本性は殺戮を正当化すると。
そして、鏡花の夜叉の秘密を口にした。
「何故なら夜叉は…そなたの両親を惨殺したのじゃから」
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作者名:舞。 | 作成日時:2019年10月31日 21時