七十三話 マフィア首領の力とは ページ25
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「でも方法が__」
心配する敦に、Aが云った
『絶対に敗けないと高を括る人ほど、たやすい相手はいない』
『仲間を見捨てる中島さんなんて、中島さんじゃない』
その言葉に敦はハッとして扉を見る
そして、敦の顔は決意に満ち溢れる
「お話は終わり?やる気は戻ったのかしら」
「なら今回は僕の番だ!!!」
「そう、それが君の最適解だ」
森鴎外__明治、大正期の小説家。そして陸軍軍医
多くの日本作家へ影響を齎した。
「そうでなくちゃ面白くないわ……」
でも、彼女はそう言って
「もう終わりよ」
その瞬間、床下からアンが出現する。
敦が慌てて上へ飛び上がると__天井近くから、″もう一体のアン″が現れる
「もう一体!」
「そちらは二人なんだから当然でしょ?」
ついに敦はアンの巨大な手に捕まる。
「しまった!」
途端に奥の扉が開き、またあの巨大な手が数本飛び出し敦を引きずりこむ
バタン______敦は、扉の奥に飲み込まれた
「はい、おしま〜い!」
手をパンパンと払って、嬉しそうにルーシーは云った
「それでおじさまはどうなさるの?」
「おじさまの言葉のおかげで、虎の彼に逃げられずに済んだわ。だから感謝の印に見逃してあげてもいいわよ」
「嗚呼、
「それとも___おじさまがアンに捕まった時の顔を見てみようかしら」
森がマフィアの首領と露知らず、ルーシーはアンを森に近づける
森はルーシーに振り向き、低く冷たい声で云った
「____試してみるかね」
その声と殺気に、ルーシーとアンが動けなくなった
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作者名:舞。 | 作成日時:2019年10月31日 21時