七十一話 不公平 ページ23
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敦と谷崎がアンとの鬼遊戯をしている時、森とAは雑談をしていた。
『……それで、なぜ貴方は医者の格好を?』
「これでも元医者でね。それに、この格好の方が外は歩きやすい__」
『ここにエリスさんは居ませんよ。嗚呼、敵の視察ですか。ちょうど良かったですね。ここには組合も探偵社もいる___』
森を睨みながら、Aは淡々と述べる
「今日は何もしないよ萩原君。エリスちゃんとのお買い物の途中だからね。」
ニコニコと笑う森をじっと見て、暫くすると溜息を吐いた
『___分かりました。貴方をマフィアの首領とは言いません。』
「助かるよ。」
一方、谷崎と敦の方は、すでに谷崎が捕まっていた。
ルーシーが過去のことを話す。
内容は、赤毛のアンにも似ていた
でもAにとっては、自分に酷使していた
″失敗を許さない。″
″失敗したら、雑用をさせられる″
「不公平よ!!貴方もあたしの気持ちを思い知るべきだわ………この部屋の中で永遠にね!」
『__この世は全て不公平だ』
小声で、ぽつりと呟いた
『あなたの気持ちはよく分かる。それは中島さんも一緒__』
敦が扉に鍵を入れようとした途端、森とAは叫んだ
「少年、危ない!」
『鍵を離して!!!!』
「え?」
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作者名:舞。 | 作成日時:2019年10月31日 21時