この物騒な世界に幸せを！二【文スト】 (ページ3)

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五十一話そう簡単にはいかない。ページ3

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街を離れ、人気の少ないベンチに二人は腰掛けた

『どうしたんですか？中原さん』

「まーた夜の街を出歩いてるお馬鹿さんがいたら説教してやろうと思ってな」

『今日は上司探しです。』

「ほぉ？仕事見つけたのか？」

「って言うか、家に帰る気は無いんだな」

『ま、まあ＿＿そうですね』

俯いて、しばし沈黙が流れる

「あーなんだ。仕事見つかった記念にどっか行くか？」

『え、でも＿＿』

「子供は大人に甘えろ。な？」

『へっ』

頭をぽんぽんと撫でられる。
今までそんなことをされなかったAは素っ頓狂な声を出す。

『あ、え、その＿＿』

「ほぉー？こんな顔もするんだな。お前」

『い、いひゃいです＿＿な、なかひゃりゃさん』

頬を抓られ、言葉が変になる。

「おっすっげえ伸びる」

『う、ううう……』

自然と涙目になり、中原よりも少し背が低い為、上目遣いになる

「＿＿ッ」

条件反射的に中原は背を向ける

『な、なかはらさん？』

「みっ見ンな！！！」

暫くして、本題に入る

「ッ……よし、じゃあどっか行くか」

『え？あ、ははい＿＿』

そう言って立ち上がった途端、何かが当たった感覚がした

くらくらと目眩がする。

「ッA！！！」

『＿＿あ、れ＿＿＿＿』

そのまま視界は暗くなった。

「チッ！！今銃撃った奴は拘束！！！！直ぐに車を出せ！！！」

そういうと、直ぐに車が出される。

「飛ばせ」

「はっはい」

「＿＿＿A＿＿＿」

中原は、自らの帽子を握りしめた

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