五十九話 黒幕の正体 ページ11
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「構わないよ。」
『私と中島さんに懸賞金懸けた黒幕についてです。』
『貴方々なら知っていますよね?』
「___それは____」
又、聞き馴染みのない言葉だった。
『なる、ほど__海外の組織__』
「初めて聞いたかい?」
『は、はい』
森がそれを聞いてやっぱり違うのか……と呟く
『……?』
「嗚呼、此方の話だ。___それで、萩原君。」
″マフィアに入る気はないかね?″
『____それは、お断りさせていただきます』
「何故かね?」
『私は確かに、マフィアに向いています。』
ポツポツと語り出す
『でも、私は探偵社に居たいんです。やりたいことは自分で決めたいんです。』
その目は、真っ直ぐ___決意に満ち溢れた目だった。
もうその意思は、揺るぎがない。
森は諦めたように笑った
「分かった。帰っていいよ。」
『__え?でも__』
「抑、君を渡す気はなかったんだ。」
「__嗚呼、太宰君なら地下牢に居るよ。」
会いに行くといい。そう言って爆弾発言を彼は落とした
『___え?!太宰さんが此処に?!』
「嗚呼、大丈夫だよ。私達は彼を殺さない__否、殺せないんだ」
「どういう事じゃ鴎外殿」
尾崎の言葉に、手紙を取り出す
『__それは___?』
その手紙には、要約すると″太宰が死んだら組織の秘密が全部バラされるよ″という脅迫まがいな文言が書かれていた
「五大幹部会を開くことになるね___」
「__真逆太宰はここまでを見越して__」
『太宰さんは、そこまで分かっているんですか__?!』
確かに、超人ならぬ頭脳を持っている彼なら、出来るかもしれない
「__彼は、以前マフィアで幹部だったからね。」
『幹部__』
次々と明かされる事実に、Aは困惑していた
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作者名:舞。 | 作成日時:2019年10月31日 21時