この物騒な世界に幸せを！四【文スト】

百七十話 偽って ページ20

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三好さんと葉子さんがいなくなったあとは、昔からの人に戻った。




それからはもっと厳しくなり、学校が終わると直ぐに迎えがいた。星に連れていかれないように。




決して発狂しないように、




無駄に自我を晒さぬように






私は以前より、自分を偽った




私の将来は、今の両親の財閥を継ぐこと。



そんなレールの敷かれた人生を、ただ進む人生

自分の意思はへし曲げて、言われた通りに私は頑張った



でも人間は結局自分にとって都合の悪いことは、なかったことにする。



＿＿＿＿＿在る日、養子の男を家族として迎え入れた。



両親の妹が産んだ子供だった。


それがある日その妹が死に、私の両親が引き取ることにした




それと同時に、私はいらないものとなった



黒い髪に黒い目。日本人らしいその男の子に、両親は跡を継がせようと思ったのだ。



＿＿＿抑、元々は男に継いでもらう予定だったから、可笑しくはなかったけれど




私だけ不気味な青い目だった。理由は分からない。

突然変異とでも言うべきだろうか。それでも、私は気にせず生きてきた。



それが一瞬にして崩れたように、私は乾いた声で笑った




「さすがだなぁ。A」


「頑張って頂戴ね。」




人を信じすぎることは、いつか己をどん底に突き落とす




『＿＿＿＿＿そして、私がヨコハマに来た日の事です』




そして、私がヨコハマに来た日＿＿＿＿＿





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