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百三十八話 嫉妬心 ページ38

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黙々と久作から伸びた根を切っていく太宰に、中也は鼻を鳴らした。



「甘え奴だ。そう云う偽善臭え処も反吐が出るぜ」



「Qが生きてマフィアに居る限り、万一の安全装置である私の異能も必要だろ?マフィアは私を殺せなくなる。合理的判断だよ」


「……どうだか」


『__ていうか本当に私、護衛になるんですかね?お二人なら敵ぐらい簡単でしょう?』


ここに連れてこられた真意も分からず、Aは嫌そうな顔をした


「保険だよ保険。いつ組合が襲ってくるか分からないだろう?」

ヘラヘラと笑う太宰に、Aは肩を落とした
そして笑顔のまま、太宰は続ける


「大損害を受けたマフィアと違って、探偵社の被害は国木田君が恥ずかしい台詞を連呼しただけで済んだから」



何でもないというように云った太宰に、中也は驚いたように目を見開く。



「社員に詛いが発動したのか。その後如何した」



「勿論録画したけど?」



(探偵社にも太宰で苦労してる奴が居るな……)


言うまでも無いという様子で平然と答えた太宰に、中也は探偵社の太宰被害者を哀れに思った。


『太宰さん、私がいない間に何やってるんですか』


太宰をゴミを見るような目で見ながらAはそう言い、久作を抱き抱えた


二人はその光景を見て、微かに殺気を放った
いくら子供の久作であっても、二人にとっては嫉妬心しか芽生えなかったのだ


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舞。(プロフ) - 心さん» ありがとうございます〜!!!更新頑張ります! (2019年11月17日 22時) (レス) id: 42a689ad41 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - とっても面白いです!続き楽しみにしてます! (2019年11月17日 21時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:舞。 | 作成日時:2019年11月12日 15時

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