パンダの妹

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自分たちの後ろから轟音が鳴り響く
少し前には恵チャンと、京都校の人

…不味いかナー？

『恵チャン！！』


｢狗巻先輩と、睦見先輩…！！｣

｢"逃 げ ろ"｣


棘チャンの言葉を理解した2人は私たちと合流して走り出す


木の幹に道が塞がれてしまったため、1度立ち止まる





｢なぜ高専に呪霊がいる…帳も誰の物だ！｣

｢多分その呪霊と組んでる呪詛師の物です｣



『ちらっと見えたけど、補助監督の人達が作る帳と違く見えたヨ。ちょっと、怖いネー…』


｢ツナマヨ｣



callの手で五条への連絡を促す狗巻に、瞬時に頷く伏黒。言葉を理解出来ていることに疑問を持つ加茂



ふとAは狗巻の方を向く


『棘チャン、お兄サン平気かナー…？』


縋る目をして問うAは、こういう場合に近くにパンダがいないことは今まで1度だってなかった



Aの背中をポンと叩いて力強く

｢しゃけ｣


その一言。それでもAには何よりも安心出来る言葉だった



恵チャンが電話をかけようとした時だった

『あらァ…』


呪霊に携帯を弾き飛ばされる


｢"動くな"！｣



珍しく焦りを含んだ棘チャンの呪言

それを皮切りに加茂チャンが攻撃する


けどダメージがない。恵チャンが鵺を囮に刀で攻撃した、真希チャンのだネ…？



｢やめなさい、愚かな児等よ。私はただ、この星を守りたいだけだ。｣



聞き取れないのに意味は理解出来る…さっきとは違うナ

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