パンダの妹

22 ページ24

｢合気道って、まあオレ達もやってないからそんな詳しくないけど相手の勢いに任せるところあるだろ｣


｢あー、そうだな｣


｢Aもさ、そりゃ力があるに越したことはないけどよ、筋肉付きにくいのは確かだから相手が勢いに任せて来る時に自分の力をどうやって乗せればいいのか考えてんだよ。どう？オレの妹凄いだろ｣



結局はただのシスコン話である




｢へいへい、っと…もうこんな時間か早く風呂入って寝ちまおうぜ｣



｢しゃけしゃけ｣



既に眠たそうな棘もそうしようと男湯に向かう




｢A、私らも行こうぜ｣



『うん！今日はバスボム何入れようネー？』




｢森林のやつぅ〜｣




2人と1匹が女湯に入ろうとする




｢テメェなんでこっち来るんだよ、ふざけんな｣

｢チッ…おかか、高菜｣



『お兄サン…それはちょっと、モテないヨー…』





ゲシゲシと2人に蹴られ、妹にはドン引きされ距離を置かれてしまうパンダ




｢いてっ、痛いっ！冗談だろ〜全くも〜｣




｢も〜、じゃねーんだよ死ね｣


｢しゃけ｣



女子2人からは距離を置かれ、男仲間の狗巻には引きずられる


その手には手袋が…


｢なあ棘そんなに触るの嫌か？なあすまんって、あっその目やめて！！！｣



お風呂の時間まで騒がしいのがこのメンツである




『お兄サーン、髪乾かしてくださいヨー』

｢ん？おー、わかった｣



｢結局仲はいいんだな…｣



｢……しゃけ｣



｢嫌そうにすんなって｣


トコトコとパンダの側へ寄り背中を預けるAと、それを呆れたように見る女子が1人と羨ましそうに眺める男子が1人



それを見た彼女はケタケタと笑う

じゅじゅ散歩的な...！→←21

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す