9子 ページ10
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「だ、だれや………？」
第一声はやはりそれ。そりゃ知らん人が覗きに来たら不安よな。
なんだなんだと後ろに3人近づいてきたし、さらに怯えてしまっている。
「ち、ちかよらんで……！！！こんで！！！！」
大声を出した金髪の子。その子は泣いているようだ。目を抑えてこちらを見ていないが、様子がわかるようだ。
私がどう対応しようか迷っていると、グル君が声をあげた。
「…してんをかえれば、ふかのうがかのうになる」
『…え？』
「ぐるさんそれなに？」
「ほんでみた、めいげんらしい」
トン君とシャオ君は感動し、パーカーの子と金髪の子はキョトンとした。あの本買ってやった私が馬鹿たったかなぁ…やらかしたなぁ………
グル君はポカンとしている2人に手を差し伸べた。
「は…………？」
「…おれといっしょにならないか？」
あの…もう…私のせいだわ……
「どゆこと………？」
グル君…私悲しくなっちゃう…そういう子に育てた覚えないのに……
「おれといっしょに、すまないかといってるんだ」
私の許可取らない辺り近づいていってる…やめてよぉ……
私は恥ずかしがりながらもグル君の口を塞いだ。グル君はまだ何か言いたそうだったけど、私が恥ず悲しくなってくるのでもう喋らせない。
『ごめんね、うちの子が…』
「ええん？」
『…え？』
パーカーの子は、不安な顔を浮かべながらも私に聞く。…あー、君達もそういう子達なのかな。
私は少し考え、首を縦に振る。
『いいよ』
顔をまだ少し曇っているが、表情は緩んだ。よかった。私は優しく2人を抱きしめる。2人は大人しくなった。私は静かにパーカーの子が持っていたナイフを素手で握って抑えた。
『…辛い思いしたね、もう大丈夫』
次の瞬間、両肩が濡れる感触がした。泣いてるんだ。後ろにいる3人は、優しく慰めていた。
「お、れ………もゔ、ここでじぬ、かと……おも、た…………」
「もう、ひつようないって…いわれた……から、おれ…………」
『うん、うん。よく頑張ったね。大丈夫、大丈夫』
3人が背中を摩ってくれてたけど、2人が中々泣き止みそうにないので、2人を抱っことおんぶで持ち帰り()する事にした。3人はちゃんと後ろについてきてくれた。有能だ。
…意外にも重かった事は言わないようにしよう。
・
「視点を変えれば不可能が可能になる」
＿ハンニバル・バルカ
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鴻 瞳花(プロフ) - みずちゃんd！が読めるとは。（私ですおとはです。） (2019年9月8日 16時) (
レス) id: 5853a51538 (このIDを非表示/違反報告)
ぜにがみ - お久ぶりです。めっちゃ主役達可愛いっす…控えめに言って好き(直球)これからも頑張って下さい！ (2019年9月5日 21時) (レス) id: 417a32e7b4 (このIDを非表示/違反報告)
みずがみ。2(プロフ) - kanaさん» 有り難うございます！！ (2019年8月20日 23時) (レス) id: 679c2618a4 (このIDを非表示/違反報告)
kana - ヤバイ、テラかわゆす...この作品最高です！更新頑張ってください！！ (2019年8月20日 19時) (レス) id: 7be75db551 (このIDを非表示/違反報告)
みずがみ。2(プロフ) - 夜白(ﾔｼﾛ)さん» ありがとうございます！神だなんて…めちゃくちゃ嬉しいです！ (2019年8月20日 9時) (レス) id: 679c2618a4 (このIDを非表示/違反報告)
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