２６やで ページ27
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最初にコネシマの家に行った時はどうもなかった。
でも途中からお母さん達の様子がおかしくなった。
俺とコネシマはコッソリ、親にバレないようにキッチンを覗き込んだ。
そうすると、小さな声だが、確かに2人の声が聞こえた。お母さんと、叔母さんの声が。
「本当に瓜二つなのね…」
「ねぇ…気色悪いったらありゃしない。なんで同じ顔になるの？」
「さぁ、私にもさっぱり…姉さんは、どうしたい？」
「どうって？」
「コネシマかAを離す方法。孤児院か軍学校で寮生活か」
「うーん…私的にはコネシマに軍学校行って欲しいかしら」
「じゃあAは私で育てるの？」
「そういう事になるわね。私も支援するわよ」
「…ありがとう、そうしましょう。じゃあ来週の………」
それを聞こうとした時、コネシマに耳を塞がれた。俺も同じ事をコネシマにした。
そしてゆっくりとその場を離れ、2人の部屋に戻り、話す。
「嫌や…Aと離れたくない」
『おれも…お母さん達、おれらのこと嫌いなんかな？』
「気色悪いって言よったで。おれとAの顔がそっくりやからちゃう？」
『そんなにそっくりなんか…』
思わず自分の顔をペタペタ触る。
「触っても分からへんやろ…で、おれが“ぐんがっこー”行くん？」
『そやね。どんなとこか分からへんけど、嫌な予感しかせぇへんよ…』
「…離れたくないんに」
『それはおれもや…』
単語の意味がわからない所もあったが、俺らにとって害であるものだとはハッキリとわかった。
2人で困りながら、それでも眠気には勝てず、2人でベッドに潜り込み、寝てしまった。
ーーー
時は過ぎて、自分の家に帰る日になった。
まだ、あの時の2人の会話が頭の中で何回もリピートされていた。
耐えきれなくなって、コネシマの方を見る。
“大丈夫やで”
と口パクで伝えた彼は、どこかカッコよくて、俺はコクリと頷いた。
「姉さん、ありがとね。また遊びに来るわね」
「ええ。今度はお菓子作っとくわね」
2人の笑みの裏に、僅かだが何か企んでいる様子が見えた。今度はない、とでも言いたげなような、そんな感じだった。
また、この前の会話がよぎる。もう考えたくないのに。
「ほら、Aとコネシマ君にさよならして？」
『ぇ…え、と………』
きゅっと少しだけ唇を噛み、泣きそうになりながらも口に出す。
『さよ、なら。また遊びに来るね』
俺の顔は強張っていただろう。
コネシマも、顔を歪ませていた。
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みずがみ。2(プロフ) - ぜにがみさん» 有難うございます〜！！ (2019年8月6日 19時) (
レス) id: 679c2618a4 (このIDを非表示/違反報告)
ぜにがみ - 完結おめでとうございます〜。これからもみずがみ。さんを応援させていただきます〜。これからも頑張って下さい！！！ (2019年8月6日 13時) (レス) id: 417a32e7b4 (このIDを非表示/違反報告)
みずがみ。2(プロフ) - しほさん» 有難うございます！！ (2019年8月5日 22時) (レス) id: 679c2618a4 (このIDを非表示/違反報告)
しほ(プロフ) - 完結おめでとう御座います〜！密かに応援させて頂いてました。とても魅力的なお話、いつも有難う御座います。これからも楽しみにしています！ (2019年8月5日 21時) (レス) id: 0d336d7836 (このIDを非表示/違反報告)
みずがみ。2(プロフ) - ゆきなさん» 有難う御座います！ (2019年7月31日 7時) (レス) id: 679c2618a4 (このIDを非表示/違反報告)
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