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17やよ ページ18




「我々国の一番高い山、“和山”を視察しに行ってくれ。スパイがいたら直ぐに報告、確保を頼む」


そんな司令を出したのはグルッペンだった。
和山なんてまた珍しい、と思ったが、隣にいたエミさんの苦い顔と此処にいないコネシマが、訳ありな事を表していた。


「で、ゾムとシャオロンに行ってほしい。大丈夫か?」

「…?なんで兵士やなくて幹部(俺ら)なん?」

「それは…俺らで解決せなあかん事だから、やな」

「…ん、了解」


渋々承諾して、早速シャオロン2人で和山に行く準備をし、城を出る。





城から和山まではそこまで遠くはないが、この国一の高い山なので、全部を視察するのには最低で3日はかかる。
つまり、2泊山で過ごす。いやしんど。


「なぁゾムさ〜ん」

「なんや?」

「今の時期山とか、どんだけ人おるか分かっとる?」

「まぁ、夏やし多いやろうな」

「だろ?そん中にスパイおったら大事件勃発やで。やから早よ行こ!おら、走っぞ!!」


わぁ、元気なワンちゃん。なんでお前そんな元気なん?後ろから尻尾見えまっせ。単純に遊びたいだけやんけテメェ。

心の中でシャオロンに対しての悪態をつくと、シャオロンの元へ走って向かおうと、足を動かした。



…シッマがあの場におらんかった事が引っかかるな。だって皆あの時呼び出されたはずやもん。“至急、総統室に来い”と。
エミさんは誰よりも早く来ていたらしく、グルッペンと話してた。しかも、ずっと苦い顔をしていた。

もう一つ引っかかるのが、昨日のエミさんの事。和山を登っている途中で後ろ見たらエミさんがおらんくなっとった。エミさんなら直ぐにロボロに連絡して早く帰ってくると思ったから、探すのを諦めて先に城に帰った。
でも彼が帰ってきたのは遅く、しかも様子がおかしかった。



「おいゾム〜!こっから入れるで〜」



1人で悶々と考えていると、遠くからシャオロンの声がした。俺は考える事を放棄し、取り敢えず今与えられた仕事を終わらせてしまおうと思った。


「よし、じゃ、行きますか」

「シャオロン忘れもんしてへんよな」

「大丈夫やって。ランタンあるし、テントもある、寝袋もあるで」

「おけ。ガバらんといてや。トントンに怒られるの嫌やから」

「分かっとるて」


観光客が主に使う通路から、山の中へ向かって歩いて行った。


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みずがみ。2(プロフ) - ぜにがみさん» 有難うございます〜!! (2019年8月6日 19時) (レス) id: 679c2618a4 (このIDを非表示/違反報告)
ぜにがみ - 完結おめでとうございます〜。これからもみずがみ。さんを応援させていただきます〜。これからも頑張って下さい!!! (2019年8月6日 13時) (レス) id: 417a32e7b4 (このIDを非表示/違反報告)
みずがみ。2(プロフ) - しほさん» 有難うございます!! (2019年8月5日 22時) (レス) id: 679c2618a4 (このIDを非表示/違反報告)
しほ(プロフ) - 完結おめでとう御座います〜!密かに応援させて頂いてました。とても魅力的なお話、いつも有難う御座います。これからも楽しみにしています! (2019年8月5日 21時) (レス) id: 0d336d7836 (このIDを非表示/違反報告)
みずがみ。2(プロフ) - ゆきなさん» 有難う御座います! (2019年7月31日 7時) (レス) id: 679c2618a4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みずがみ。 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2019年7月19日 9時

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