１６やで ページ17
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『ハッ………ゆ、め？』
急に何かに弾かれるような感覚を覚え、ベッドから飛び起きる。
外を見ると、もう太陽が寝そうな瞬間だった。
…どんな夢を見たのだろう。ふと、そう思った。
“彼が貴方の従兄弟の＿＿＿＿君”と、母親が紹介する声。
“よろしく！”と、相手が元気よく言う声。
彼と手を繋いで、公園を遊び尽くす2人。
“また遊ぼな、A！”と、明るく別れを告げる彼。
俺の名前を呼ぶのはハッキリ聞こえたのに、俺が彼の名前を呼ぼうとする、あるいは相手の名前を聞こうとすると、そこだけ切り取られたかのように聞こえない。
思い出せない。
…悶々とベッドの上で考えてても無駄だし、汗かいとると思うから顔洗いに行こう。
大きく伸びをし、身体をベッドから離す。そして洗面所に向かう。
ふと、鏡を見た。すると、何故か涙が溢れていた。顔が濡れていると感じたのはこのせいか、と1人妙に納得した。
蛇口から出た水を思いっきり顔にかけ、ついでに頭の中も空っぽにさせる。タオルで思いっきり顔を擦って、もう一度頭をフル回転させる。
夢の中に出てきた彼、起きたら溢れていた涙、そして今日の午前にあったタオル。
数日前に遡るとしたら、“先輩”と呼んだ紫色のメットの青年、そしてあの時気絶させたスパイが言った“幹部”という単語。さらに城下町で会った“鬱”と名乗った臭い男性。
全てが合致するまで、そんなに時間はかからなかった。
結論は、
俺が幹部の誰か1人と瓜二つであり、よくその人と間違われる。
そして、彼とは容姿以外での何かしらの共通点がいくつかある。
これが俺の考えて考え抜いた結果出した結論だ。間違いはないと思う。
じゃあ次。この国の幹部には誰がいたか。
総統のグルッペン・フューラー。
総統の右腕であり書記長のトントン。
外交官のオスマン。
遠距離隊隊長の、しかも城下町で会った鬱、先生かな？
第1遊撃隊隊長のシャオロン。
第2近距離隊隊長のショッピ。
暗殺隊隊長のゾム。
情報部管理者のロボロ。
図書管理者であり、教授のエーミール。
第2遊撃隊隊長のひとらんらん。
トントンの部下であるが幹部になったチーノ。
医療部管理者のしんぺい神。
今は遠征中でいない兄さん。
計13に…あれ？
幹部は14人の筈だ。
1人だけ、名前が出てこない。何故だ？？
もう一度頭の中で名前を確認する。
『…思い出した』
第1近距離隊隊長、コネシマ。
彼は、俺の大事な大事な、
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みずがみ。2(プロフ) - ぜにがみさん» 有難うございます〜！！ (2019年8月6日 19時) (
レス) id: 679c2618a4 (このIDを非表示/違反報告)
ぜにがみ - 完結おめでとうございます〜。これからもみずがみ。さんを応援させていただきます〜。これからも頑張って下さい！！！ (2019年8月6日 13時) (レス) id: 417a32e7b4 (このIDを非表示/違反報告)
みずがみ。2(プロフ) - しほさん» 有難うございます！！ (2019年8月5日 22時) (レス) id: 679c2618a4 (このIDを非表示/違反報告)
しほ(プロフ) - 完結おめでとう御座います〜！密かに応援させて頂いてました。とても魅力的なお話、いつも有難う御座います。これからも楽しみにしています！ (2019年8月5日 21時) (レス) id: 0d336d7836 (このIDを非表示/違反報告)
みずがみ。2(プロフ) - ゆきなさん» 有難う御座います！ (2019年7月31日 7時) (レス) id: 679c2618a4 (このIDを非表示/違反報告)
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