殺戮の天使×ワイテルズ２ (ページ11)

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エ「“類は友を呼ぶ”。正にそれだね。自分以外の人の幸せなんか、見ようともしないんだ。君の周りはそんな奴ばかりなんだろう？僕、知ってるよ」

今、此奴は俺の仲間を悪く言った。俺の事は悪く言ってもいいにしろ、仲間を侮辱するのは俺が許さない。思わず怒りで震えていた。

エ「何？恐いの？認めなよ。自分の所為で、周りが＿仲間がどんどん死んでいっちゃう事を」

そんなの、分かってる。全部俺の所為。みんなが死ぬのも俺の所為。今シャークんが傷付いてるのも、きんときを不安にさせているのも、全部俺の所為。でも、俺はまだ、自分を認めていないのだろうか…？

いつのまにか少年は、エディは消えていた。そして思い出す。彼は、きりやんが殺した筈だ。なのに何故…あれは、幽霊だったのか？

Na「…先、急ごう、俺。大丈夫。大丈夫」

自己暗示をし、足を動かす。それが今の俺にとって効果的だったから。

エレベーターの所に着き、神父に報告する。

Na「動かした」

グ「あぁ、そのようだな」

するとまた黙り込む。こっちは早くして欲しいのだが。

グ「…Nakamu、いや、＿＿＿＿」

神父はきっと俺の本名を言ったのだろう。なのになんで。自然とノイズが掛かって聞こえなくなる。頭が痛くなるのを我慢し、続きを促す。

グ「君はどのようにしてこのフロアのスイッチを押した？」

Na「…ツルハシに人形を括り付けて、奥のスイッチを押した」

グ「ほう…それらは泣き叫んではいなかったかね？」

Na「…いや、泣いてもいないし叫んでもいない」

グ「何故、そう言える」

Na「あれは人形なんだろう？人形には命もクソもない。だから泣いたり叫んだりする筈がないんだよ。そんくらいも知らないのか？」

神父は俺の煽りを無視して続ける。

グ「…そうか。君には間違いなくあれらがそう見えていたのだな。ならばよい。見えたのならば真実であろう」

Na「ふん。早く次のフロアに」

グ「あぁ、よかろう」

神父の後ろに付いて、エレベーターに乗った。

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