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どうして俺じゃないの? 〜墨江フブキ〜 ページ3

彼女に会ったのは、ベイクイーン号での初めての食事の時だった。
「あ、君が墨江フブキ君? 私、A。よろしくね!」
あまりにも美しくて、息を呑んだ。
びっしりと長いまつげにふちどられた大きな桃色の目、シュウさんと同じ色の綺麗な髪、女の子らしいピンクのワンピース。
人は、これを恋と呼ぶのだろう。
一目惚れなんて信じなかった。だけど彼女は違った。
好きだ。
初めてこんな気持ちに取り憑かれた。
「フブキ君! お昼ご飯の時間だよ!」
彼女の明るい声が聞こえた。
「ああ、今行く」
もっと多くを語りたいのかもしれない、だけど彼女の前では息が詰まってしまう。
「じゃじゃ〜ん! すごいでしょ!? 私が作ったんだよ!」
Aの作るメシはうまかった。シュウさんのまでとはいかなくても、とっても上手だ。
「フブキ君、さっきのバトル、かっこよかったよ」
そう、俺は午前中のバトルでは勝利している。
“かっこよかった”……
ああ、バトルのことだとはわかっているけれど。
「Aはさ、誰が一番かっこいいと思う?」
俺は聞いた。答えてほしいのと、ほしくないのとが半々。
「う〜ん、フブキ君っと言いたいとこなんだけど、一番は紅シュウさんかなぁ」
頭から水をぶっかけられたかと思った。
「シュウ…さん……?」
「うん、努力もいっぱいしてるし、とっても強いし、フブキ君もそういうところに憧れたんだよね? …お願いなんだけどさ、フブキ君ってシュウさんと同じチームだよね?どうにか今度会えるようにしてもらえないかな?」
水どころじゃない、液体窒素に沈められた気がした。
嘘だろ?
…シュウさん?
Aは、シュウさんが好き?
「俺、たしかにシュウさんのこと大好きだけど、おんなじぐらい、いやずっとずっとAのこと好きだから。いくらシュウさんでも、こればかりは譲れないかな。だからさ、俺のこと、男として見てよ」
Aはひどくびっくりした顔をした。
「フブキ…君…」
「まだ今すぐに俺を好きになれとは言わないから、ちょっとずつでいいから、俺を見てて。Aに見てもらうためならシュウさんだって蒼井バルトだって倒して見せる」
強く、そう言い切った。
墨江フブキらしく、精一杯の墨江フブキをAに見てもらうために。
シュウさんは、たしかに強敵かもしれない。だけど俺はそれに屈しない。
必ず君を振り向かせるよ、待っててよ、A。

ーーーーーーーーーー
コメント本当にありがとうございました!これからも頑張ります!!

悔しいぐらいに、美しい。 〜ファイ〜→←友達じゃ足りないんだ 〜赤刃アイガ〜


ベイバキャラからひと言!

ザック「ボクはキミだけためのshining starなのさ!」


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さはら - 面白かったです。 (2020年5月22日 15時) (レス) id: 9c9562d775 (このIDを非表示/違反報告)
瀬央(プロフ) - Lauraは友達に垢バレたさん» ありがとうございます^ ^とっても嬉しいです! (2018年11月13日 21時) (レス) id: f31a23d5e6 (このIDを非表示/違反報告)
Lauraは友達に垢バレた(プロフ) - 50評価です^ ^おめでとうございます!! (2018年11月13日 16時) (レス) id: e44e0c3008 (このIDを非表示/違反報告)
瀬央 - 天宮悧音さん» 本当ですか!?とっても嬉しいです!読んでくれてありがとうございました! (2018年10月30日 16時) (レス) id: 0d140936c6 (このIDを非表示/違反報告)
瀬央 - 三日月水晶さん» ありがとうございました。楽しんでいただけたならこの上なく幸せです。 (2018年10月30日 16時) (レス) id: 0d140936c6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:瀬央 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2018年9月12日 19時

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