【浦島坂田船】大好きなうらさかと大嫌いなしません

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一階の玄関の扉が物凄い音をたてる。その後に騒がしい足音が聞こえてくる。リビングにいたメンバーは、突然のことに眉をひそめる。
志麻とセンラなんて｢うわ、あいつだ｣と言わんばかりの嫌な顔だ。

案の定リビングに上がってきたのはAだった。荒い呼吸を整えようとしているのが分かる。そんなに急いでどうしたのだろうか。




｢みんな……知らんおじさんが来んかった？！｣

｢し、知らんおじさん……？来てへんけど。｣

｢バタバタすんじゃねぇよ｣





勢いよく問うAに坂田が焦り気味に答える。その隣でぼそっと毒を吐く志麻。
｢本当に来てない？！｣と念を押すAに一様に縦に首を振る俺たち。

そしてそれに安心したのか脱力したようにその場に座り込む。慌てて俺がAの元へ行くと坂田も付いてくる。お前は来なくていい。




｢大丈夫か？！何かされたのか？！｣

｢俺らがそいつぶっ飛ばすで？｣



さらりととんでもないことを口にする坂田。
待て。俺まで巻き込むんじゃない。
しかしAは首を横に振り、真顔でこう言った。





｢大丈夫。何も心配あらへんわ。｣






それ……大丈夫じゃないだろ。
あと、方言使うんだ。萌える。

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