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「川田先輩」
呼ばれた方を振り返るとリュウヘイくんがいた
一緒に帰りません？なんて言うから二言で返事をする
『あれ？部活は？』
「今日はないんです、昨日試合だったから」
ダンスにも試合なんてあるんだ
なんて思っていると自然とソウタの顔が浮かんだ
『…勝った？』
「はい！優勝です！！」
うちにはエースが居ますから！なんて笑う
ソウタにおめでとうって言いたかったな、なんて
『おめでとう！リュウヘイくん』
「ありがとうございます」
照れくさそう笑う彼を見て頬が緩む
彼と居ると少しだけ、心が軽くなる
「え？！ソウタ優勝したの？すごい！！おめでとう！！」
凛として可愛らしい声
聞き慣れた声の方を向けばソウタとハナが居る
「ハナうるさいって」
「ごめん〜…でも本当にすごい！！」
笑い合う二人はお似合いで
改めて自分の入る隙なんてないことがわかる
そうだよね、ハナが居るじゃん
私じゃなくていいもんね
何思ってんの私
わかってた
二人がお似合いな事も
私の入る隙なんて無いことも
でもいきなり現実を叩きつけられたような私は
どうすればいいの？
また、目尻に熱さを感じる
ソウタを想って泣くのは何回目だろうか
もう苦しくて仕方ないのに
貴方は気付いてもくれないんだね
「川田先輩」
名前を呼ばれて我に返る
ダメだ笑わなくちゃ
リュウヘイくんを見れば綺麗な瞳と目が合う
「俺、
川田先輩が好きです」
『…え？』
その瞬間に抱き締められて
優しい柔軟剤の薫りが広がる
「もう、泣きそうな顔は見たくないんです。好きだから、なぜか抱き締めたくなっちゃって…迷惑な事もわかってます…でも好きです」
この優しさに
抱き締め返したら私はもう彼を忘れられる？
ソウタを想わずにすむ？
「騙されたと思って、俺に先輩をくれませんか…？」
騙されるのも悪くないかもしれない
でも利用してない…？
こんな優しさに甘えてない…？
「川田先輩…」
嗚呼、本当に綺麗な瞳
呑み込まれそうなその瞳をみたら
『いいよ、私を騙して』
そんな言葉が口から勝手に出てしまっていた
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トイ - コメントありがとうございます！！今のところオチは完全に決めていないので楽しんで見て貰えると嬉しいです！！貴重なご意見ありがとうございました！！！！ (2022年6月22日 20時) (
レス) id: 07610c5767 (このIDを非表示/違反報告)
めい(プロフ) - 個人的にはリュウヘイくんとのハッピーエンドを希望しますm(*_ _)m (2022年6月19日 0時) (レス) @page37 id: f8e2939b00 (このIDを非表示/違反報告)
トイ - コメントありがとうございます！！楽しんでもらえて嬉しい限りです！！ (`-ω-´) 少しでもお話に入り込んでくださったのなら嬉しいです！！ マイペースではありますが更新ありがとうございます！！！ コメントとても元気を貰えました！！ ありがとうございました！！ (2022年6月5日 6時) (レス) @page26 id: 07610c5767 (このIDを非表示/違反報告)
ねる(プロフ) - 初めまして！いつも楽しく読ませてもらってます！この作品すごく好きです😽💗これからも更新楽しみにしてます！ (2022年6月5日 1時) (レス) @page26 id: c635e2ed44 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：トイ | 作成日時：2022年5月21日 22時
