Behind The Scenes【BTS】 (ページ31)

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-SIAN side-

宿舎に帰ると、デビュー祝いということで出前を頼んで全員でご飯を食べることになった。

が、正直それどころではなかった。

テーブルに並べられた沢山の食べ物を前に、メンバーは誰から話を切り出そうかと目線を送り合っていた。

RM「…じゃあまず、防弾少年団、デビューおめでとう！」

そんな状況を見兼ねて、リーダーのナムジュンが、それはもうリーダーらしく言葉を発した。

ナムジュンの合図に合わせて乾杯をし、それを皮切りにメンバー達は食事にありつき始めたが、そこでメンバー全員が気になっていたことをユンギオッパが切り出した。

SG「…で、A、今日はどうしたんだ」

AG「…」

SG「あんな顔で戻って来て、まさか何も無いなんてことは無いよな？」

普段Aにはゲロ甘なユンギオッパが若干問い詰めるような言い方をするので、勝手にハラハラする。

こっそりホソクの方に視線をやると、彼は私の視線に応えて小さく頷いた。

JN「…Aも疲れちゃったんだよね、オッパだって今日泣いちゃったし、はは！」

唯一ユンギオッパに物申せる存在であるはずのジンオッパがフォローに入るが、ぎこちなくて仕方がない。

今日のバンでの姿が嘘みたいだ。

しっかりしてよ…

RM「A、今日のステージに納得がいかないのか？それとも別の理由なのか？」

AG「…」

依然として何も答えないAに痺れを切らしたホソクが、ようやく口を開いた。

JH「…A、実は俺も見たんだ、あれ」

AG「え…」

JH「あのボード。それのせいだろ？」

その言葉に小さく瞳を揺らしたAは、俯いてしまった。

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