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19. ページ19

-SIAN side-


Aとテヒョンの失踪事件以降、元々仲は良かった2人だが、更に仲が深まったようだった。

Aにしては珍しい懐きようで姉としては少し寂しくもあるが、私のことも同じくらい慕ってくれているのは分かっているのでどうってことはない。

そう、どうってことはないのだ。


問題は、その光景を見て唸るうさぎが1人、いや1匹、いることだけである。


JK「ヌナ」

AG「あ、テヒョンオッパ、これ忘れてる」

TH「お、ありがと」

JK「ヌナ…」

AG「それ今度貸して下さい」

TH「良いけどAには大きくない?」

AG「いや意外といけると思う」

TH「この前もそう言って貸したやつブカブカだったじゃん」

JK「…」

AG「?ジョングク、どうしたの」

JK「…いや、やっぱいいや」

AG「何あの子」


うーむ。

しょんぼりとしてAに背を向けて行ってしまったジョングクに、思わず哀れみの目を向ける。


Aとジョングクが仲良くなってからテヒョンが来るまでの少しの期間は、ジョングクは憧れのAヌナにベッタリだったが、テヒョンが来てからはAがテヒョンにベッタリなので、ジョングクにとってはAをテヒョンに取られた感覚なのだろう。

Aはそんなことも露知らず、大好きなテヒョンオッパとの談笑を楽しんでいるので、仕方がない、私が助け舟を出してやろう。


SA「ジョングク、Aに何か用があったんじゃないの?」

JK「何でもないです」

SA「何よ、あんなに頑張って話しかけようとしてたのに」

JK「Aヌナが歌教えてくれるって言ってたから話しかけようと思ったけどテヒョンイヒョンと話してるんで大丈夫です」

SA「あんたそれちゃんとAに言いなさいよ」

JK「いや後で良いです」


何だか煮え切らないな。

ジョングクはこう見えて、意外と気を遣ってしまうタイプだから。


ジョングクのAに対する悩みは一生尽きることが無さそうだと、また哀れみの目を向けた。

JK「何ですかその目」

SA「…いや?」


手のかかる弟と妹だなって。


.

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(プロフ) - 素敵なお言葉ありがとうございます😭 (1月13日 7時) (レス) id: 01a8b52627 (このIDを非表示/違反報告)
凛音(プロフ) - 思わず、泣いてしまいました。更新、待ってます。 (1月13日 5時) (レス) id: f2426a3f71 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2024年1月6日 19時

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