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513話 ページ14
涼介side
検温と診察を終えて次は痰の吸引。
処置台に寝かせてバスタオルで
軽く包み込む。
A「んぐっ…うぇぇぇんっ(泣)」
大貴「すぐ終わらせるからね。
嫌かもしれないけど頑張ってね^^」
A「やぁぁぁっ‼(泣)」
この状況で"うん。頑張る"って言う訳がない。
とっくにAの中では
"今から嫌なことされる"っていう危険センサーは
発動されている。
準備を進めながらも
頭を撫でたり頬っぺをつんつん、としたり
少しでも落ち着くようにAに
接する大ちゃんは本当に優しい。
.
そんな風にAに声を掛けながらも
準備を素早く終えて。
動かないように身体を押さえると
泣き声は更に大きくなった。
A「やだぁぁっ‼(泣)」
吸引してる間、ずっと泣いていた。
処置を終えて抑制を解くと
すぐに大ちゃんが抱き上げて
ギューってしたり背中をトントンしたり。
最初は泣いていたけど
段々と落ち着いてきた。
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作者名：山田光
| 作成日時：2022年9月15日 23時
