525話 ページ26
大貴side
昨日も一昨日も採血してないA。
最近あんな感じだし…
できるだけ負担を減らすために
痛いことは最小限。
ただ…そろそろ採血しないとな…って
思ってオーダーを入れようとしたタイミングで
Aが目を覚ました。
ひかが側にいる時にやってもいいんだけど
やっぱり家族の時間って大切だし。
ってことでひかが戻ってくる前に
採血することに。
今は知念がAの相手してくれてるから
本人にはまだ言わず採血の準備をして部屋へ。
「A〜、今大丈夫?」
A「んん…(泣)」
「採血頑張ってほしいな〜って思って。」
A「やぁ‼(泣)」
「そっか、嫌か。
でも…今日は1本だけだよ?
一瞬だけ頑張ろう^^」
A「グスッ…ひかぁ(泣)」
「ひかが一緒でもいいけど…
嫌なこと後回しにする方が嫌じゃない?
今頑張ったらひかにいっぱい褒めてもらえるよ?^^」
A「…(泣)」
Aがどうしても…って言うなら
ひかが戻ってきてからやることもできるけど。
高確率で押さえてもらうことになるから
それはそれで嫌だと思うんだけどな。
「どうする?今頑張るかひかが戻ってきて頑張るか。
Aが決めていいよ」
A「…グスッ…今…頑張る…(泣)」
少し間があってからそう言った。
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作者名:山田光 | 作成日時:2022年9月15日 23時