502話 ページ3
涼介side
最近のAの様子が違う。
採血や点滴をするときは泣かずに我慢したり
今までみたいに"抱っこ〜"って言うことも
無くなった。
Aも成長して離れたのかな?って
思ったけどそういうわけではなさそう。
痛いことするときも泣きそうになってるし、
必死に堪えてるように見える。
"我慢しなくていいんだよ?"って声は掛けるけど
"大丈夫…"って泣きそうな顔で答える。
そんなことが続いたある日。
「A、A。」
A「んっ…はぁ……」
「良かった…意識はあるね。
熱あるみたいだから熱測ろう」
A「いやぁ…(涙)」
様子を見に行くと顔を赤くして
眠っていた。
一瞬意識失ってるんじゃ…と思って
焦ったけど軽く肩をトントンして
声を掛けると目を開けた。
体温計を挟んで手首の脈を測る。
「37.9℃か。ちょっと高いね。
大ちゃんに診てもらおう。
呼んでくるから待てる?」
A「んぅ……」
熱があるからかちょっと退行気味^^;
でもこれが本来のA。
大ちゃんに連絡するとすぐに診察するって
言ってくれた。
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作者名:山田光 | 作成日時:2022年9月15日 23時