検索窓
今日:3 hit、昨日:1 hit、合計:83,256 hit

第14話 ページ15

泉のレオと一緒にいたスタジオを飛び出して、少しだけ冷静になってきた。

風邪をひいている体なのに走り回ったのが悪かったのか、また怠くなってきた気がする。中庭にやってきた私は、噴水の端に腰を下ろした。

「私…訳わかんないことばっかり言ってるじゃん…」

レオも泉も。みんな私の体調を心配してくれていたのに。回らない頭が自分のことしか考えられなくしていた。

「でも…お願いっ…!
嫌いにだけはならないで…!!」

嗚咽を漏らし途切れ途切れになりながらこぼした願いはもちろん彼らには届かない。届くとしたら…

「そこでないているのはだれですか〜?」

届くとしたらここに住んでいる主ぐらい。

「か、奏汰…?
もしかして今の聞いてた…?」

「はい〜。しっかりと。
泣かないでくださいAさん。」

「あぁもう。アイドルに心配してもらうなんてプロデューサー失格だなぁ。」

「そんなことありませんよ。
プロデューサーさんも人間です。悲しいことも辛いことも楽しいことも全部感じます。だって人間ですからね。」

「…感情に振り回されて失敗してしまうぐらいなら一層私は人間を辞めてしまいたいよ。」

私は体を後ろへ倒す。

「Aさん!?」

視界が薄い青色に染まり、私はそっと目を閉じた。

水の音を聞きながら。

感謝感激→←第13話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (139 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
427人がお気に入り
設定タグ:あんスタ , 月永レオ , 瀬名泉
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

小雪聖羅(プロフ) - 冬桜さん» こんばんは!コメントありがとうございます!何度も読んでもらえてとても嬉しいです^ ^これからも頑張りますのでよろしくお願いします! (2018年2月20日 22時) (レス) id: b92cc7f643 (このIDを非表示/違反報告)
冬桜(プロフ) - もう何回も読み直してます笑頑張ってください! (2018年2月19日 20時) (レス) id: e2047eb4ed (このIDを非表示/違反報告)
小雪聖羅(プロフ) - 夏目さん» こんにちは!コメントありがとうございます!誰かの心に届く小説を書きたいと思っていたので、夏目様の心に届いたのならとても幸せです!更新頑張ります!! (2018年1月14日 20時) (レス) id: b92cc7f643 (このIDを非表示/違反報告)
夏目 - これ読んでて涙が出ました!僕も一時期学校で居場所が無くて家に居たので!昔を思い出しました!これからも更新頑張ってください! (2018年1月13日 9時) (レス) id: 0696f10d44 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:小雪聖羅 | 作成日時:2017年12月27日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。