第１１話 ページ12
「ねぇ、Aちゃん。
最近ずっとここのスタジオにいるけどいいの？」
「…うん。大丈夫なんだよ。
あ、もしかしてずっと私がいるの迷惑だった？」
「そんなことないわよぉ！！
もうKnightsの専属になってくれてもいいのよぉ。」
『すまない三嶋。
今度のライブのプロデュースは転校生に任せようと思う。』
『…わかった。』
『あいつの経験のためだ。すまない。』
流星隊の会議を聞いてしまい、紅月からもプロデュースを断られてしまった日から数日。先生からの雑用がない限り私はここに来ていた。
「ただ、最近Aちゃん忙しそうじゃない？
衣装作りに、書類に、会場設備って…なんだかプロデュース以外のところで。」
どれだけ言われても、3年間共にやって来た仲間の笑顔を願ってしまう。彼らを笑顔にするためにはあんずちゃんのプロデュースが必要なら、あんずちゃんがプロデュースしやすいように、彼女の前にある障害物は私がどかないといけない。
だから、少しだけ仕事が立て込んでいる。
tricksterのライブ衣装はあんずちゃんからの案を元に製作中。他のユニットのライブ会場の設置は人手が足りないらしく、アイドルやあんずちゃんに任せるわけにはいかず、そちらも私がやっている。
あんずちゃんをしっかりサポートしないと。
「うっちゅ〜！俺のKnights！」
「leader！！やっと来てくれたのですね！」
突然開いたドアの音に私は意識を強制的に戻された。
「あれ？またAいるのか？
お前暇人なのか？」
「ちょっと王様？
せっかく来てくれてるのに暇人はないでしょ。」
「そうだよバカレオ。
こっちだって衣装作りや会場設置の合間をぬってここに来てるんだから感謝してくれてもいいんだよ〜？」
「それがお前の仕事だろ？」
「あんた感謝という言葉知らないの！？」
「また始まったよKnights名物夫婦漫才。
セッちゃん止めなくていいの？」
「俺を巻き込まないで！」
「練習しましょうよ先輩方〜！！！」
言われ言い合うこの空間。
あいつはムカつくし、なんでここのユニットはやる気ないんだろうって思うけど。
ものを失い出した私にはわかる。
今この瞬間、この空間にいれることが何よりも幸せなことに。
「目玉焼きに醤油かけるなんてありえない！！
非国民だ！！」
「あらあらぁ。いつの間に話が目玉焼きになってたのかしら。」
「ウスターソースの方がありえないだろ！？」
「誰かあいつら止めて！！」
「セッちゃん止めなよ。」
「先輩方〜」
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小雪聖羅(プロフ) - 冬桜さん» こんばんは！コメントありがとうございます！何度も読んでもらえてとても嬉しいです^ ^これからも頑張りますのでよろしくお願いします！ (2018年2月20日 22時) (
レス) id: b92cc7f643 (このIDを非表示/違反報告)
冬桜(プロフ) - もう何回も読み直してます笑頑張ってください！ (2018年2月19日 20時) (レス) id: e2047eb4ed (このIDを非表示/違反報告)
小雪聖羅(プロフ) - 夏目さん» こんにちは！コメントありがとうございます！誰かの心に届く小説を書きたいと思っていたので、夏目様の心に届いたのならとても幸せです！更新頑張ります！！ (2018年1月14日 20時) (レス) id: b92cc7f643 (このIDを非表示/違反報告)
夏目 - これ読んでて涙が出ました！僕も一時期学校で居場所が無くて家に居たので！昔を思い出しました！これからも更新頑張ってください！ (2018年1月13日 9時) (レス) id: 0696f10d44 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小雪聖羅 | 作成日時：2017年12月27日 17時
