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三百三十九夜。 ページ41

「ノアメモリーの奴が、お前本人だって言うのか…!?」



流石クロス。理解がとても早い。



『私も最初は信じられませんでしたよ。でも、ワタシ本人から聞いたんです。額に聖痕のある、どこか私の面影のある小さな女の子でした』



「冗談、なのか…?」



『このタイミングで冗談言うはずがないでしょう』



クロスは私の額にある聖痕に目を向け、ゆっくりと両肩に置いていた手を退かした。



「理解が追いつかん…何でだ…?俺が見落とした場面があったのか…」



『クロスも、この事実は知らなかったんですね』



「当たり前だ。知ってたのなら、中央庁の奴らに感づかれる前にお前に話してる」



『でも、これで私がさっきから言っていた言葉の意味が分かったでしょう?』



「…私が消えるのではなく、ワタシが消える…。ノアメモリーの方が消えるのか」



『その予定です。ワタシとは同盟とも言える協力関係になりました。そして、ワタシは現在の私に幸せになってほしいと、そう願ってくれているんです』



しばしの沈黙。クロスは必死に頭を回転させ、理解しようとしてくれているのだろう。



先ほどから腕を組んだまま、視線を足下に落としている。



「…分かった。不安定なメモリーである以上、奇妙な事が起こってもおかしくはない。それにお前が言うんだから本当の事なんだろう。だが、一つ思うことがある」



『はい』



「俺が知らなかったメモリーの事実、これに関してはまだお前に話されていない過去がある可能性がある。メモリーはまだ消えていないんだな?」



『そうですね、聖痕の窪みは深くなるばかりですし、まだ消えるには時間がかかると思います』



「しっかり、話せる内にメモリーと話しとけ。何が起こるか分からない。それが現状だ」



久々のクロスからの忠告。昔からそうだったが、いつも不真面目な分、真面目な顔で言うことは大体的中させるのだ。



『…分かりました。あの、クロスはこの傷について何か知っているんですか?』



新たな煙草に火をつけ口に咥えるクロス。横目でちらりとこちらを見て、すぐに目を反らした。



「まぁな。それは、メモリーに聞いた方が良い。それよか良いのか?そんなに胸元開けて。見えるぞ」



『!!そういうところは変わってませんね!そんなつもりで見せてないです!』



「いやぁ〜少し見ない間に髪型も変わって、良い女感増したんじゃねぇのか?」

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あずさ - お忙しいとは思いますが、更新楽しみにしています!! (2020年1月28日 18時) (レス) id: dc5172fd12 (このIDを非表示/違反報告)
Rico(プロフ) - こんにちは。アレンくんと夢主ちゃんの今後が楽しみです。お忙しいかもしれませんが、更新頑張ってください! (2019年8月17日 1時) (レス) id: 3a6a1a4cba (このIDを非表示/違反報告)
歩。(プロフ) - 更新お待ちしてます! お忙しいとは思いますが楽しみにしています! (2019年4月23日 4時) (レス) id: f251146aad (このIDを非表示/違反報告)
ノルン(プロフ) - 楽しみにしてます(`・ω・´)ゞ (2018年10月20日 19時) (レス) id: 265a916812 (このIDを非表示/違反報告)
パオパオ - めちゃおもしろいです!!!続き楽しみにしてます!!!! (2018年1月20日 21時) (レス) id: 89165a1c38 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アストル | 作者ホームページ:http  
作成日時:2017年8月26日 23時

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