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三百二十九夜。 ページ31

『っ…!何を…』



「出てきなさい」



独特な模様が描かれたリンクの右手が私の肩に近づく。同時に【何か】が流れ込んでいるのが分かった。



目の前にいるリンクの表情が一瞬きつそうなものへと変わる。そして私の額の傷をはじめとする全身の怪我が跡形もなく消え去っていた。



『まさか、これ…』



「えぇ。癒闇蛇で貴方の傷を治しました」



ふぅ、と息を吐き私から離れるリンク。その表情に、先ほどのきつそうな影はもう無い。



『ありがとう。すごく身体が軽くなった』



「…えぇ。どういたしまして」



ふと思い出してイノセンスを発動してみる。あの白いものはもう生えてきていない。
弾丸は?さっきは詰まったように動かなかった。



パンッ…



『良かった、撃て…』



「A…貴方突然何を…」



『あっ…ご、ごめん!わざとじゃなくて!さっきは動かなかったから動作確認を…』



「こんな近距離で撃つなんてどうかしてますよ!」



思わず引き金を引いた先には手袋をはめ直しているリンクが。瞬時に避けてくれたのか、リンクの数ミリ隣に弾丸がめり込んでいた。



『本当にごめん…。リンクなら避けてくれると思って』



「その台詞どこかで聞きましたよ。以後、絶対にやめてください」



あぁそうだ…この会話、サード達と任務にあたっていた時にもしていた。
緊迫した空気があの時の関係のよう柔らかいものへと少しだけ戻った気がした私は、少しだけ頬が緩む。



しかしそれも束の間、慌ただしい足音がこちらに向かってくるのが聞こえた。



「絶対貴方の銃声のせいですよ」



『申し訳ないです…』



「おそらく、追手の通信を聞けばウォーカーの元へ辿り着けます。どうしますか?」



『……宿で話した協力体制の場面が来たみたいね。リンクもアレンに用があるの?』



「まぁ…そうですね」



次アレンと合流した時に、リンクの任務内容を知ることができるのかもしれない。私も共に行けば、最悪の事態では守りに入ることが出来る。



『うん、じゃあここからは協力で。通信内容の聞き取りは任せて』













【ここから東南地点でアレン・ウォーカーと思われる人物を目撃しました!】


【了解!すぐに向かう】


【こちら東Gイームズ!目標を発見、応援願います!】



『…リンク、場所が確定した。ここから近いよ』



「都合が良いですね。急ぎましょう」

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あずさ - お忙しいとは思いますが、更新楽しみにしています!! (2020年1月28日 18時) (レス) id: dc5172fd12 (このIDを非表示/違反報告)
Rico(プロフ) - こんにちは。アレンくんと夢主ちゃんの今後が楽しみです。お忙しいかもしれませんが、更新頑張ってください! (2019年8月17日 1時) (レス) id: 3a6a1a4cba (このIDを非表示/違反報告)
歩。(プロフ) - 更新お待ちしてます! お忙しいとは思いますが楽しみにしています! (2019年4月23日 4時) (レス) id: f251146aad (このIDを非表示/違反報告)
ノルン(プロフ) - 楽しみにしてます(`・ω・´)ゞ (2018年10月20日 19時) (レス) id: 265a916812 (このIDを非表示/違反報告)
パオパオ - めちゃおもしろいです!!!続き楽しみにしてます!!!! (2018年1月20日 21時) (レス) id: 89165a1c38 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アストル | 作者ホームページ:http  
作成日時:2017年8月26日 23時

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