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三百十八夜。 ページ19

「あぁ!?俺が知るわけねぇだろ!」



「あー…言ってなかったんだけどさ、解除ワード忘れちゃって…」



「なんで持ってきたんですか!?」



手錠がかかってしまったのは再会を喜んだサクとティムによって。誰も悪くないのだ。
そのどうしようもない憤りをどこにもぶつけることが出来ないアレンは絶望している。



『(それに、多分アレンは…)』



「あのー印刷機って頼めるかな?そこの角曲がったところのビルなんだが」



「いいっスよ!行こうアレン!」



「えっ、イヤで…」



『うわっ!?』



真横で二人の身体に電流が流れたようだ。流石に驚く…恥ずかしながらビクッと肩を揺らしてしまった。



「俺はここで荷物みてる。何かあったらゴーレムとばせ」



「分かりました…Aも一緒に行きましょう」



『え、神田一人に店番任せても大丈夫?ジョニー』



「おい、どういう意味だ」



「そうだなぁ、出来ればAには荷物見ててもらいたいな。看板娘だし」



がっくりと肩を落としたアレンは仕方なくジョニーと共にビルへ向かう。頑張れアレン〜と声をかけると力ない笑みが返ってきた。



「あいつ、お前に依存してないか?」



『今もちょっと不安定なだけだよきっと…。それに、多分アレンはジョニーと神田に一緒に旅を続けてもらうのが不安なんだと思う』



予想通り神田からは、あ?と半ギレの返事が返ってきた。私としても戦闘能力の高い神田と太陽みたいに明るいジョニーの存在はとても嬉しい。けれどアレンは…



『私は想いを告げて、ずっと一緒に歩み続けるって伝えたからアレンも納得してる。でも、神田とジョニーは善意というか…仲間として付いてきてくれてる。それなのにこれから危険な目に遭わせるかも知れないし、教団からも追われる。それが嬉しいようでキツいんだと思う。今からでも戻れば…』



「ハッ、本当に面倒くせぇな、もやしは。危険な目に遭うってのはジョニーも俺も承知で来てんだ。俺はともかくジョニーの気持ちをくまずに離れる事の方が最悪だと思うがな」



『…そうだよね。どっちの気持ちも分かるよ。でもだからこそ難しい…』



暫くはこのまま旅が進むだろうとは感じているけれど。



『心の痛み、身体の痛み。痛みは人の数だけある…神田、大丈夫?』



「は…?何のことだ」



『左腕、少しだけ震えてるよ』



小さく舌打ちが聞こえた後、シュル…と布が擦れる音がした。

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あずさ - お忙しいとは思いますが、更新楽しみにしています!! (2020年1月28日 18時) (レス) id: dc5172fd12 (このIDを非表示/違反報告)
Rico(プロフ) - こんにちは。アレンくんと夢主ちゃんの今後が楽しみです。お忙しいかもしれませんが、更新頑張ってください! (2019年8月17日 1時) (レス) id: 3a6a1a4cba (このIDを非表示/違反報告)
歩。(プロフ) - 更新お待ちしてます! お忙しいとは思いますが楽しみにしています! (2019年4月23日 4時) (レス) id: f251146aad (このIDを非表示/違反報告)
ノルン(プロフ) - 楽しみにしてます(`・ω・´)ゞ (2018年10月20日 19時) (レス) id: 265a916812 (このIDを非表示/違反報告)
パオパオ - めちゃおもしろいです!!!続き楽しみにしてます!!!! (2018年1月20日 21時) (レス) id: 89165a1c38 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アストル | 作者ホームページ:http  
作成日時:2017年8月26日 23時

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