Save28 ページ29
Aは声が聞こえた方へ体を向ける。
そこには明るい笑顔でこちらに駆けよってくるゴンと、
キルア「よ」
ポケットに手を突っ込んで歩いてくるキルアの姿があった
貴「2人とも…どうしたの?」
ゴン「え?うーん、深い意味はないよね?キルア」
キルア「おう。ただAと話したいからって」
貴「私と…話したい?」
まさか自分と喋りたいと思ってくれる人がいるとは思わず…
Aは心底キョトンとした顔をした。
キルア「?なんでそんな顔してんの?」
貴「え、だって…」
ゴン「俺たち、友達なんだから!喋るのは当たり前でしょ?」
『友達』
ゴンの口から出たこの言葉がAの心に突き刺さった
貴「友達…?私と、ゴンたちが?」
ゴン「うん!」
キルア「俺、じーさんとボール取りした時くらいからずっと、友達だと思ってたぜ?」
貴「そ、そうだったの…?」
キルアたちと初めて喋った時からずっと、友達になって下さい、と言いたいAだったが、言うタイミングが掴めず今に至っていた
そんなAにとって、この言葉はとてつもなく嬉しいものだった
ゴン「わわ…!?なんでA泣きそうなの!?」
涙をこぼしてはいないが、Aは目に涙をためていた
少しでもまばたきをすれば涙が落ちてきそうなくらいだ。
貴「だってだって…」
キルア「…」
ポン
貴「…?」
キルアが無言でAの頭に手をおいた。
そして優しく撫でた。
キルア「あー…まぁ、俺たちとAは友達ってこと!だから、泣くな!」
Aに同じような匂いを少なからず感じていたキルアはAの気持ちが分かる気がした
ゴン「そうだよ!だから泣かないで!」
Aは涙をぐっと堪えて目をゴシゴシとこすった
そして顔を上げてニコッと笑った
貴「ありがとう…!ゴン、キルア!」
ゴン「(わ…!///)」
キルア「(笑ってるとこ初めて見た…///)」
Aは試験を受けている最中、一度も笑ったことがなかった。
そんなAの笑った顔を初めて見た2人は顔を赤く染めていた。
ゴン「Aは笑顔で顔を上げてた方が可愛いよ!」
キルア「うん、俺もそう思う」
貴「そ、そう…?なら、これからは少しずつ笑ってみようかな…」
ゴン「うん!それがいいよ!」
ゴンとキルア、そしてAの絆が深まった瞬間であった
644人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
葉桜ノ咲 - シロォォォォォォォォォ!! (2016年9月25日 21時) (レス) id: 8346ebd752 (このIDを非表示/違反報告)
キンプリloveアイカ! - 面白いですね〜! (2015年6月13日 21時) (レス) id: c5d62240b1 (このIDを非表示/違反報告)
アストル(プロフ) - 黒瀬優希さん» ですよね!もう、ずっと話してても飽きなさそうです!あ、了解しました! (2014年11月2日 16時) (レス) id: debaada4f5 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬優希(プロフ) - アストルさん» わかります!占いツクールの友達がリア友だったらな〜って思うことがよくありますw(落ちます! (2014年11月1日 23時) (レス) id: 4cf6869eaa (このIDを非表示/違反報告)
アストル(プロフ) - 黒瀬優希さん» 唯一話せる場所ですからね!笑 近くにここで出会ったような方の友達が居たらもっと楽しいだろうけどですねww (2014年11月1日 23時) (レス) id: debaada4f5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ