外見が美しければいいんだよね？【おそ松さん】

amIbeautiful? *8 ページ8

このデカパン博士からもらった薬を使って、


丸一年。






私は一年ぶりに外へ出た。







((ガチャ))




隣人「あ、こんにち・・・って、え！！？」





貴「ヒッ・・・あ、ここんにちは・・・」






挨拶してくれたのは、隣に住む男の人。

一年もまともに外出てなかったから、


対人恐怖症が・・・







隣人「あれ！！？君、Aちゃん・・・の友達！？見ない顔だけど」






私の友達・・・


見ない顔・・・





まあ、私だって言っても説得力ないし。

あの時の顔はもう捨てたからなあ。






貴「そうなんです。私、今Aのお留守番してるんです、佐藤って言います。よろしくお願いします」





隣人「おお、そうか。よろしくね、佐藤さん」







やばい、私

とっさに『佐藤』と『松野』しか思いつかなかった・・・






このアパートもそろそろ出よう。





整形のために貯めていたお金がまだ残っているはず。


あの薬は、デカパン博士が無料でくれたから。







貴「じゃあ、また」



隣人「あ、はい。じゃあまた」






私はアパートの階段を下り、

駅へと向かった。









隣人「・・・なんだ、あの子・・・。この世の物とは思えないくらい・・・美しかったぞ・・・」






一人の女性を見送りながら、



一人の男はつぶやいた。

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