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At that time they.     *29 ページ34

カラ松SIDE





貴「じゃあ、私帰るね。」





そう言ってみのりは立ち上がった。






カラ「ま、待ってくれ」








それをいつの間にか俺は引き留めてしまっていた。

彼女の腕を強く握った。






貴「?どうしたの、カラ松くん?」







今日はやけにみのりの声が耳に心地よく響いてくる。

気のせいだろうが、



昨日とは打って変わって声が可愛い。







まぁ、こんなこと気のせいに過ぎないが。








カラ「下に、弟と兄貴がいるんだ。」





貴「!」







そんなことよりも、俺は今焦っていた。





見られた、のだ。

みのりとのキスを。







気づいた時、もう後ろ姿しか見えなかったが、パーカーの色がはっきりと見てとれた。








パーカーの色は、


―――紫。








おそらく一松が見ていたのだろう。

視線を感じてすぐ分かった。









貴「っど、どうしたら・・いいの?」





カラ「もう少しここにいろ。今出て行ったら、大変なことになる。」








下でかすかにおそ松の声が聞こえた。

おそらくゲームでもしているのだろう。一松と。








貴「う、うん。・・分かった」








出来れば、みのりがあいつらに会ってしまうことを避けたい。




なぜかは、気まずいのもあるが、

何より






俺に独占欲が湧いてしまったからだ。








唇を重ねているうちに、

みのりが『俺の物』になっていく気がした。






『ずっと好きだった』と言われて、

嬉しいという気持ちと同時に、本当に俺でいいのかという不安の気持ちがどっと押し寄せてきた。







こんなことを考えている

俺は馬鹿だろうか?






昨日の今日で?







今は『不安』しかない。









だからその『不安』を少しでも拭えるように、


俺は何回もこの言葉を言うかもしれない。









『A、好きだぞ。』

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- グラサンかけてるニートの時点であなたはもう立派な不審者よでお茶吹きました (2016年10月10日 12時) (レス) id: 0f699349a9 (このIDを非表示/違反報告)
メア(プロフ) - 気にしないで!!他の作品も読んでみます!! (2016年8月15日 18時) (レス) id: abd555a29f (このIDを非表示/違反報告)
らっきょうキング(プロフ) - メアさん» 続編でも呼んでくれてありがとうございます(#^.^#)嬉しいです!! (2016年8月15日 18時) (レス) id: cfc9495453 (このIDを非表示/違反報告)
メア(プロフ) - 久しぶりです!!見ました!!面白いです (2016年8月14日 22時) (レス) id: abd555a29f (このIDを非表示/違反報告)
らっきょうキング(プロフ) - 甘茶さん» ありがとうございます!頑張ります(*^_^*) (2016年8月2日 22時) (レス) id: cfc9495453 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らっきょうキング | 作成日時:2016年3月21日 14時

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