外見が美しければいいんだよね？【おそ松さん】

she saw them. *1１ ページ12

ASIDE


あれから、すぐ不動産屋へ行って

赤塚のほうの中古の空き家に引っ越すことになった。





行ってみて初めて分かったのだが、





その家は『あいつら』の家の近所、というか隣だった。







貴「え・・ま、松野って・・・」






まぁでも、私みたいに学校を退学したわけでもないだろうし

普通に働いてるだろうから

家にはいないよね。





と、思ったら。







おそ「はあああああん・・・またパチンコ負けたぁ・・・」







奇跡のバカがいた。






その時は急いで家に入ったが、


驚いた。





なんでこんな時間に家にいるんだ！？

と、いうことはまだ就職してないんだろうな・・・






ちらっと顔が見えたけど、やっぱり普通に整っていた。




顔は少し大人びた感じだが、

口調は昔と変わらない。




体格は男子から男性に変わっていた。







赤いパーカー・・・ということは、




おそ松だよね。







ふっと昔のことを思い出してしまった。




あの頃は、学ランの下に着てたっけ。


いっつもYシャツ着てなかったから、先生に怒られてたな…






思い出すとふっと顔がほころんだ。




あいつを見てると、

復讐なんて考えている自分がとても恥ずかしく思えてくる。





考えても仕方がないのだが、何故、


あいつらは私の悪口など言ったのだろうか。





まぁ、


本当に考えても仕方がないけど。







そんなことを考えながら、


私は、引っ越しの片付けを始めた。

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