外見が美しければいいんだよね？【おそ松さん】

amIbeautiful? *2 ページ2

チ「誰かいるの？」




男子としては比較的高いその声は、チョロ松だ。




足が、動かない。




手も、頭も、何もかも動かない





チ「あ、な、なーんだ、Aかぁ。どうしたの、ノートなんて落として」




チョロ松は嘘をつくのが超絶下手。


今だって、目が泳いでるし声も震えてる。






貴「今…私のこと…話してた？」





チ「なんだ、聞いてたの？」




貴「う、ん」







聞いていたと知ると、急に真顔になり

声を低くした。









チ「言い訳しても意味ないと思うから、本当のこと言うね。







俺たちは、Aがブサイクだって思ってる。





あまりはっきり言いたくなかったけど…




事実だから。」





事実。








私の顔が崩れているのは
事実。






こう思われても、





しょうがないってこと




なんだよね？









貴「そっか、分かった。わざわざ言ってくれて、ありがとね。」








なんでお礼なんて言ってるの？





言われて



悔しいはずなのに。




苦しいはずなのに。









チ「…うん」








貴「じゃあ、またね」







あわててノートを拾い集めて




涙がばれないように







私はその場から走り去った。

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