Jの紅一点になりました

#28 ページ28

鮫島side








先生｢…みんな〜ちゃんと話を聞かないか｣

｢｢はぁーい｣｣

先生｢全く…これだからお前達はダメなんだぞ｣




そんな話を長々とする

社会の先生


何かしらで怒っては

授業が進まない





梅宮｢…今日も荒れてるね｣

『そうだね』


先生｢お前達!!先生の授業受ける気あるのか!!｣

梅宮｢受けさせる気あんのか?｣





なんて

私に聞こえるぐらいの声でいうから


ついつい


笑ってしまう






…



……





…





授業は全く進まなくて

お昼休みがやってきた



梅宮｢購買言ってくっから｣

『はい』





なんて勇ましい…

いっつも野球部、サッカー部で混雑している購買に


足を踏み入れる女子は、きっとこうだけだと思う






『…髪の毛、結んどこうかな?』


家に帰って

おじさんと出かける準備をするのは

時間がかかってしまうし



髪の毛だけでも…





梅宮｢結の?｣


『！！！ーーｯ』


ｶﾞﾀｯ




梅宮｢驚きすぎ｣

『いや、だって!!今いったばかりでしょ』

梅宮｢…で結の?｣


『…まぁ、気分転換に?』




梅宮｢なら、任せてよ｣





そう言って私の髪の毛を

自由自在って感じに扱って


みるみるうちに変化していく









…



…







『うぉー!!(*'∀'人｣


素敵!!

くまみたいに

頭の上で

二つのお団子が

綺麗に出来てて








すぎょい!!ギョッぎょぎょぎょ



梅宮｢…あんた、可愛かったんだね｣

『えへっ』

梅宮｢結んだ方が…断然かわいい！！｣





なんて大声でいうものだから

クラスのみんながこっちを向いて…




はぁー

怖いよ


見られてるよ





｢え、髪型であんなに変わるの?｣

｢やっぱり…可愛いなぁ｣

｢俺…どっちでもいいなぁ｣

｢やばぁーーい｣

｢かぁーわぁーいー｣




…なんか

いろいろ言われてるけど


私の耳に入ってくるのは



｢ギャップ萌え狙ってるんじゃね?｣




という声



『結ばない方が良かったかな』

梅宮｢何言ってんの?可愛いよ｣

『…こう、』







母上、父上へ


鮫島Aは

素敵な友達を持ったことを

心より光栄に思います。

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