【リレー小説】スカイハイ転生学園！～イースター編～ (ページ9)

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一周廻って救世主【ユノ】ページ9

私はマリィと別れた後、図工室に向かっていた。
先ほどのマリィとの会話の通り、作品を取りに行くためであった。
図工室の前で一礼し、中に入る。
中では一年二組の生徒がせわしなくまだ片づけを行っていた。
彼らを見守るように、後ろに置かれているのは作品が入っている棚だ。
私は彼らに、お疲れ様でーす。と心の中で声をかけてから、棚に向かった。
えーと、この間作った粘土のキョウフノダイオウは、と。
見っけ！
ものの数秒でキョウフノダイオウ発見。
私はキョウフノダイオウを誤って割ってしまわないよう、落ちてしまって誰か怪我をしてしまわないよう、赤子を抱っこするかのように、細心の注意を払いながら棚からおろした。
私はキョウフノダイオウを腕に抱えて、一礼すると図工室を出た。
　 ☆★☆★
私は悶々としながら廊下を歩いていた。
こつ、こつ、と規則的な私の上靴が奏でる足音が、少し賑やかな廊下に響く。
私が悶々としている原因は、ズバリ、
　『昨日自分がしちゃった予言』
についてであった。
この予言が、こんな感じ。
　『丸い紙で出来た正方形を、水の夏が落とす』
と、いうもの。
昨日した予言なので、一応解読済みであった。
先ほどの『丸い紙で出来た正方形を、水の夏が落とす』は、おそらく『段ボール箱を水夏が落とす』を示している…のかなぁ？
水夏、ってのが一切判らないんだ。私はそういう女の子がいるんじゃないかと睨んでいるけど。
そうだ、マリィとの待ち合わせがあった！
☆★☆★
食堂にて。
食堂は昼食をとる生徒たちでごった返しており、スカイハイ並みの活気があった。
私はマリィの横の席で、学食のパンを食べていると、ふと予言の事を思い出した。
　「この間ね、『丸い紙で出来た正方形を、水の夏が落とす』っていう予言したんだ。多分これ、『段ボール箱を水夏が落とす』って意味だと思うんだけど」
　「謎、だねー」
　「ねー」