【リレー小説】スカイハイ転生学園！～イースター編～ (ページ46)

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復活祭のなれの果て【鶯崎林檎】ページ46

六時間目に開催されたイースター。イースターは見事大成功を収めた。
その日の放課後の転生部と生徒会は、各々部室に集っていた。
残っている生徒が校舎から部室がある南校舎に移動したため、校舎の中は静かだった。
　「イースターイベント、大成功でしたね。ふふっ」
楽しそうに言ったのは転生部部員であるヘレンケラーの転生者・水夏だ。
　「だね！」
そう言って親指をぐっと突き出すと、水夏は「はい！」と言って自分も親指を突き出した。
そして笑った。
ただいまあたし達・転生部部員一同は顧問である楊木先生の指導の下、イースターについてのアンケート(これは後日行った)の集計を行っていた。
あと、タマゴを倉庫まで持っていくこと。
タマゴは来年また後輩たちが使うので、段ボール箱に思い出と一緒に詰め込んで南校舎の倉庫へと運ぶ。
南校舎まで運ぶのが意外に大変なんだよね。人手が必要なので、いつもは保健室にいるフローリエも部室にやってきていた。
フローリエがこうして部室に来るのは珍しい事なので、なんだか新鮮だ。
ま、当の本人は自分の机について消毒液と絆創膏を指先で弄んでいるが。
そんなフローリエたちを奮い立たせるように、楊木先生が美しい通り越して神様級の笑顔を浮かべながら胸の前で手を合わせ、こう言った。
　「では、私もお手伝いしますから皆さんで頑張りましょう！」
　「おー」
突然やる気があるのかないのか判らない曖昧な声があがり、驚いて振り向いた。
後ろで鶸斗が『こういうのが青春じゃないの？』みたいな顔をしていた。
そっか、鶸斗が先ほどのの声を発したのか。
あたしの脳がようやくそう認識した時に、もうすでに作業が始まっていた。
みんなで段ボール箱を運び終わり、今日の任務達成！
銘々に
　「お疲れ様です」
　「いい汗かきましたね！」
　「………ご苦労」
　「やること終わって、すっきりしたねー」
　「ええ、来てよかったです」
と、労いや喜びの声をあげる。
楊貴妃の転生者が「もう遅いので、帰りましょう！気を付けて帰って下さいね！」

　