【リレー小説】スカイハイ転生学園！〜イースター編〜

fine【葦籠神音】 ページ42

｢はぁ…疲れたぁ…。魔力パスが通ってないと…ダメだなやっぱり…。｣

外から流れ込んでくる魔力が追いついていない。思わず結界は解除してしまった。真凛ももういないし、中にいる人は…大丈夫そう。
真凛にはもうちょっとちまちま使うんじゃなくて、すぐにぱぱっと倒して欲しい…。こう、大砲とか…。僕の魔力量が足りなかったのかなぁ…。
仮面も消して、その分の魔力を体に循環させる。歩けるようにはなっただろうか。結界が無いのだから、目に入るようになる。このまま座り込んだままだと恐らく見つかる。なので、さっさと早歩きして戻ることにした。

さっさと逃げるのが吉…かな。

きっと、部屋はボロボロになっているはずだから少しだけごめんね、と心の中で謝って。
あ、もしバレてたらどうしよう。真凛に後で容姿とか聞いておかなければ。

そう思いながら図書館を出る。案外誰にも見つからないものだ。そのまま元の場所へ…と思ったが、足が少しふらついてきた。まだ足りないのだろうか。

少しでも足しになるように、魔力回復と循環速度を上げるための魔法を呟いて発動する。con brioってね。

自分の元々の魔力量が少し少ないので、こうでもしないとからっきしだ。もうちょい多ければ数十分は格闘できるんだけどなぁ。

少しため息をつきながら、階段を登って上に向かった。

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